歴史・時代小説

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『福猫屋 お佐和のねこかし』三國 青葉 (著)

お佐和がはじめた『福猫屋』ではお茶とちょっとした甘味を楽しみ、猫たちを眺めたりいっしょに遊ぶことができる。また猫を出張させてのネズミ捕りや、お佐和の作る小物や、名人の型を使って染められた手拭いなどの雑貨の売り上げも軌道に乗ってきた。そんな矢先、猫が突然姿を消す「猫さらい」の噂が江戸の町に流れる。気をつけようと心がけた矢先、福猫屋から白猫のユキの姿が見えなくなり…。
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『銀二貫』高田 郁 (著)

安永七年(一七七八年)。大坂を襲った大火災「天満焼け」の被害に遭った「天満の天神さん」への寄進、銀二貫を持っていた寒天問屋「井川屋」の店主、和助。天神さんへ行く途中、仇討ちにより父を斬られ、その息子までもが刃を向けられる場に遭遇し、その仇を銀二貫で買う。息子は「松吉」と名付けられ、井川屋の丁稚として生きることに。商いを教えられ、多くの人と出会い、別れをくり返す中、商品である寒天への知識と愛着を深めていく。
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『いちねんかん』畠中恵 (著)

江戸の大店、長崎屋の店主とその妻が九州へ湯治にい行くことに。跡取り息子の一太郎は両親が不在の一年間、主として店を預かることになった。ところが、商品をかすめ取ろうとするいかさま師の登場や疫病の流行、大坂の大店からの無理難題など次々と災難がやってくる。妖たちは何とか一太郎を助けようとするが、無事にこの一年間を乗り越えることができるのか。
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『玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂』泉 ゆたか (著)

谷中感応寺の境内にある動物専門の養生所「毛玉堂」。口数が少なく愛想はないいが、見立ては確かな医師の凌雲と、動物好きの妻、お美津の二人で営むこの養生所には、様々な状態の動物とその飼い主が助けを求めてやってくる。。人々と動物の愛と絆を描く五篇の時代小説集。
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『福猫屋 お佐和のねこだすけ』三國 青葉 (著)

十八年連れ添った夫の松五郎が突然亡くなり、お佐和は塞ぎこみ食事も摂らず、1日中布団をかぶって寝ていた。そんなお佐和のもとに、ある日一匹の猫が迷い込む、お佐和はこの猫に福と名付け、世話をするうちに少しずつ立ち直っていく。そんな福にネズミを捕ってほしいい、という依頼が入ったことで、お佐和は猫へ何か恩返しとなるような商売はないものか、と思いをめぐらせる。
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『おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし』宮本 紀子 (著)

下り酒問屋の大店の内儀であったお雅は、夫と離縁し、京橋南にある水谷町で煮売屋を営んでいる。お雅のもとには気難しい差配が現れたり、常連客の色恋沙汰に巻き込まれたり、なんと元の亭主が店にやってきたりと様々な出来事が起こる。江戸の人情と季節を感じる物語。
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『熱源』川越 宗一 (著)

明治期、樺太で生まれたアイヌのヤヨマネクフ、リトアニアに生まれたブロニスワフ・ピウスツキ。日本人としての生き方を押し付けられたアイヌ人と、故郷の国を乗っ取られ母国語を話すことすら禁じられロシア人にされそうになったポーランド人。文明をたてに、アイデンティティをも揺るがされた二人を突き動かす『熱』とその生き様を描く冒険歴史小説。
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『あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇』高田 郁 (著)

大坂は天満に本店を構える呉服商の五鈴屋が、江戸の田原町に出店して十五年。一度絶たれた呉服商いに復帰し、身分の高い客を抱えるようにもなったが、これまで気軽に木綿を求めに来ていた客に対して敷居が高くなってしまうのでは、と店主の幸は思い悩む。
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『落花狼藉』朝井 まかて (著)

江戸時代のはじめ、吉原が誕生した。吉原の大見世である西田屋の女将・花仍は気が短くて喧嘩っ早い気性の持ち主だが、待ちのために身をつくす夫の甚右衛門には頭が上がらない。幕府からの難題、遊女の色恋沙汰、ライバルである歌舞伎の踊り子や湯女たちなどに頭を悩ませつつ、西田屋のため、吉原の町のために奔走する。
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『江戸寺子屋薫風庵』篠 綾子 (著)

江戸の下屋にある「薫風庵」は、元遊女で大店の主人の妾でもあった蓮寿と、二十三歳の尼・妙春、そして十二歳の飯炊き娘の小梅の三人が住んでいる。この庵は寺子屋としても使われており、妙春が教鞭をとり、近くに住む二十人の子供たちが学んでいる。ある日、隣家の大造が寺子に盆栽を折られたと怒鳴り込んできて…。