歴史・時代小説

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一線を退いたからこそ見えるもの、できることがある

巣鴨町に店を構える糸丼屋の嶋屋六代目の主、徳兵衛は還暦を迎え、隠居を決意。のんびりと優雅な暮らしをするはずが、孫の千代太が遊びにくるようになってからというもの、次から次へとやっかいごとが起こる。隠居は、すごろくで言えば人生の「あがり」と考えていた徳兵衛。果たして第二の人生に「あがり」はあるのか。
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作家の個性をショートショートで味わえる贅沢な江戸人情物語

神田講談町の保呂里長屋の住民たちは、貧しいながらも互いを気にかけつつ、日々を楽しく暮らしていた。迷惑をかけたり、面倒を見たり、見られたりしながら、笑い、泣き、心あたたまる江戸の人情を、気鋭の時代小説家七人が描き出すショートショート。
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時が満ち十分な風を孕んで新たな船出を迎えるとき

大坂天満に本店を持つ呉服商「五鈴屋」が江戸に店を構えてから十年。藍染の浴衣地が人気の五鈴屋には再び呉服を扱いたいという主従の願いがあった。仲間や協力者の力添えを得ながらも、ライバル店や政府からの思わぬ横槍が。
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麻之助のもとへ波乱とともにやってくる新しい流れとは

町名主の跡取り息子・麻之助のもとに、今日も揉め事が持ちこまれる。悪友であり、親の跡を継ぎ町名主となった清十郎には元気な赤子が生まれ、麻之助の亡き妻・お寿々の縁者であるおこ乃の縁談がまとまった。そんな中、周囲の者達が麻之助の縁談を見る、と言い出す。
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明日への希望も活力も 良い睡眠と休息のひとときから

蘭学を学び、長崎から帰ってきた兄の松次郎と、眠り専門の養生所を開いた、茶問屋の娘・藍。両親亡き後茶問屋を営んでいた伯父が、傾いた経営を立て直すために呼んだのが、万屋の一心という男。耳障りの良い言葉を並べ立てる一心に、どこかあやしげなものを感じながらもつい聞き入ってしまう藍だが…。
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見目もきっぷも良くて腕も立つ!芝居茶屋から江戸の危機を守る若店主

木挽町の芝居茶屋は、十七歳の若旦那・色男の喜八と兄弟分のクールな弥助、気の利いた料理を作る料理人の松次郎の三人で切り盛りしている小茶屋。ある日、松次郎が姿を消し、さらに松次郎の息子の奉公先で金が盗まれる事件が起こる。
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妖たちが草双紙の中に迷い込んだ!?

今日も床に臥している若だんなに代わって、妖である貧乏神の金次と付喪神の屏風のぞきが、主である藤兵衛のお供をすることに。趣味人が集まり、面白い書や巻物、絵を見せ合うその会合で、いくつかの絵巻や草双紙を持ち帰ることになったのだが…。
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ついに「あの方」からお呼び出し!?マリーの運命やいかに!!

『親王殿下のパティシエール(5) 皇帝陛下とお菓子の宮殿』篠原 悠希 (著)のイラストブックレビューです。清の第十七皇子・永璘のもと、パティシエール見習いとして働く、仏華ハーフのマリーは皇帝・乾隆帝から、西洋の建物を模した工芸菓子の献上を命じられたのだが…。
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ゾクリとするがせつなくもある 江戸の「ふしぎ」な物語集

『ふしぎ<霊験>時代小説傑作選』宮部 みゆき (著), 西條 奈加 (著), 泉 ゆたか (著), 廣嶋 玲子 (著), 宮本 紀子 (著), 細谷 正充 (編集) のイラストブックレビューです。江戸の「ふしぎ」を5人の女性作家が描く、アンソロジー。
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全てがつながり、巻き込まれ、そしてまた生まれ出る世界

『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』大島 真寿美 (著)のイラストブックレビューです。江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩み出す。書かずにはいられない半二の生涯と、現代に残る名作、「妹背山婦女庭訓」のほか、物語が生まれる様子を軽快な大阪弁で軽やかに、そして情熱的に描く。