ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『むすめの祝い膳 煮売屋お雅 味ばなし』宮本 紀子 (著)

のこ
のこ

こちらは江戸で煮売屋を営む

お雅の料理とその味を求めて

店を訪れる人々との人間模様を

描くシリーズ第二弾よ。

ぬこ
ぬこ

バツイチながら自分の腕ひとつで

店を切り盛りしていくお雅の

姿がいいよな。今回は何が起こるんだ?

のこ
のこ

桃の節句の祝いを長屋の

みんなでやることになったの。

その料理を頼まれたお雅は

あれこれと知恵を絞るのだけれど

桃の節句を嬉しいと思わない人も

いるのよ。

ぬこ
ぬこ

へえ〜 桃の節句に

何か嫌な思い出でもあるのか?

お雅はその人たちにどのように

向き合い、そしてどんな料理を

作るんだろう?

『むすめの祝い膳 煮売屋お雅 味ばなし』

宮本 紀子 (著)文春文庫

あらすじ

町の人々のお腹を満たす、旬のお菜を取り揃えた、煮売屋の「旭屋」。

見世の女主人であるお雅は、長屋のおかみさんたちの希望で、桃の節句に合うお菜を用意することに。

年に一度のお祝いの席で喜んでもらおうと、献立づくりにあれこれと知恵を絞るお雅。

しかし、ひな祭りを喜べない娘もいて…。

「旭屋」を舞台に、食を通して繰り広げられる暖かくも切ない人間模様とは。

それぞれの胸に残る桃の節句祝いとは

春分が過ぎ、上野の山にも桜が咲きはじめた頃。

お雅が待ちわびていた食材、筍が手に入ります。

早速下ゆでを始めて、夕餉のお菜には若竹煮が完成。

ほかにもメバルの煮付、わけぎと浅蜊のぬた、たらの芽の白あえなど春が詰まった品揃えに、買いに来たおかみさんたちも目を細めます。

雛市の話題から桶職人の女房のおなみの娘であるお路が、大きな問屋のお嬢様から節句の祝いに呼ばれたのだとか。

それを聞いた下の妹が自分も行きたいとだだをこねているのだとおなみがため息をつきます。

それでは旭屋でお菜を見繕って長屋で桃の節句祝いをしようという話に。

「気軽に買えて」「お腹いっぱいになって」「華やいだ気分も味わえる」お菜をと頼まれて献立に頭を悩ませるお雅。

何とか決まり、お菜も出来上がった頃、見世の前をお路が通ります。

友人宅での節句から帰ったお路は肩を落とし、うつむいて歩いています。

お雅は思わず声をかけ、何があったのか、お路に事情を聞くのですが…。

まとめ

母のおなみがもたせてくれた、おなみ手作りの草もちの入ったお重。

誰も手をつけずにひからびていく草もちがしのびなく、そして大店の娘たちと自分の違いにも驚き、落ち込み、重箱を抱えて友人の家を飛び出してきてしまったお路。

自分がみじめで、母には申し訳なくて…といろんな思いが入り混じります。

雛祭りを嫌な思い出ではなく素敵な思い出として残るものにしたい。

そんなお雅が考えた祝いは周りを巻き込み、少女だけではなく老若男女みんなが楽しめる素晴らしいものになりました。

ままならない状況にあきらめるのではなく、どう楽しむか、どう生きるかを描く、あたたかな気持ちになるシリーズ第二弾です。

<こんな人におすすめ>

江戸の惣菜屋の女主人が手がける季節のお菜と江戸の人情を描いた物語に興味がある
前作『おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし』を読んだ
宮本 紀子のファン

前作『おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。

ぬこ
ぬこ

お雅は美味しい料理を提供しつつ

彼らが自分自身で悩みを解決する

方法が見つかるようにそっと

寄り添っているんだよな。

のこ
のこ

人の心の機微に

季節のお菜のあたたかな味が

やさしく染み込んでいく

シリーズ第二弾ね。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


にほんブログ村


書評・レビューランキング