沼田 まほかる

イラストブックレビュー

猫が残していった爪痕がいつまでも心に残る

『猫鳴り』 沼田 まほかる (著)のイラストブックレビューです。結婚十七年、ようやく授かった子供を流産し、哀しみの中で日々を過ごしていた信枝と夫の藤治。家のそばに現れた子猫はモンという名前をつけられ、夫婦に育てられた。不思議な存在感を持つモンが、その生涯を終えるまでの人間との関わりを描く。