津村 記久子

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『つまらない住宅地のすべての家 』津村 記久子 (著)

女性受刑者が脱獄し、自分たちの住む地域に向かっているちう情報を耳にした付近の住民たちは、協力し交替しながら路地を見張ることに。この事件をきっかけに、それぞれの家族の状況が見えてくると同時に、互いに影響を与え合いちょっとずつ彼らの考え方や行動を変えていく。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ポトスライムの舟』津村 記久子 (著)

時間を金で売っているような気がする。そう感じながら薄給の工場勤務を続ける29歳のナガセ。ある日、工場の掲示板に貼ってある、あるNGOが主催する世界一周クルージングのポスターが目についた。その参加費費用、163万円がこの工場の年間の手取りとほぼ同額であることに気づいたナガセは、その金額を貯めようと決意する。
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言葉にできないものを言葉にしてくれるエッセイ

『二度寝とは、遠くにありて想うもの』津村 記久子 (著)のイラストブックレビューです。国籍を問わず道を尋ねられる「道訊かれ顔」を持ち、布団が好きすぎるあまりついには話しかけ、「いい年」という言葉に萎縮する。庶民派・芥川作家が綴る、味わい深い日常エッセイ。
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仕事をするということ、自分と向き合うということ

『この世にたやすい仕事はない』津村 記久子 (著) のイラストブックレビューです。燃え尽きた状態になって前職をやめ、しばらく休んだあと、とりあえず働こうと思い、紹介してもらった仕事は誰かを「見張る」というものだった…。
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働くって、生きるって、いろんなことが絡まりあっている

『とにかくうちに帰ります 』津村 記久子 (著)のイラストブックレビューです。今ひとつパッとしないフィギュアスケート選手を応援するとき、職場のおじさんが文房具を返してくれないとき、台風で帰路の交通手段がなくなって徒歩で帰るとき。強く、切なくなるほどに家に帰りたい、と思うのだ。
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「人間」を自由に、そしてユーモアを持って描く短編集

『浮遊霊ブラジル』津村 記久子 (著)のイラストブックレビューです。定年後の男性の自由な暮らし、ある女性作家が落ちた地獄、浮遊霊となって念願のブラジルへと向かう者。鋭いユーモアセンスと自由を感じる清々しい短編集。