隠居すごろく

イラストブックレビュー

一線を退いたからこそ見えるもの、できることがある

巣鴨町に店を構える糸丼屋の嶋屋六代目の主、徳兵衛は還暦を迎え、隠居を決意。のんびりと優雅な暮らしをするはずが、孫の千代太が遊びにくるようになってからというもの、次から次へとやっかいごとが起こる。隠居は、すごろくで言えば人生の「あがり」と考えていた徳兵衛。果たして第二の人生に「あがり」はあるのか。