登場人物が多い小説を読んだことはあるかしら?
オレは3人以上の名前を
同時に覚えることができない(+・`ー’・)ドヤ
(なぜドヤるのかしら…)
この物語はなんと28名(うち1匹)も
登場人物が現れる物語よ。
人物を把握できない自信がある(+・`ー’・)ドヤ
(だからなぜドヤる…)
キャラクターの背景と行動で
一人一人がくっきりと浮かび上がるわ。
なおかつスピーディーな展開でちっとも
飽きさせないの。最後までページをめくる手が
止まらない物語よ。
『ドミノ』 恩田 陸 (著) 角川文庫
あらすじ
目標達成のカギとなる契約書の到着を待つオフィス、下剤を盛られてしまった子役、恋人との別れを計画する青年実業家、俳句の会の待ち合わせ場所にたどり着かない老人、警察のOBたち…。彼らはそれぞれに何かが起こるのを待っていた。
全く関係のないように思える登場人物たちが次々と…
締め切り時間までに到着するはずの契約書を保険会社のオフィスでは、社員たちがピリピリしながら待っていました。メンバーをねぎらうために甘いものを買ってくるよう頼まれた女子社員は、東京駅へ向かいます。
一方、俳句の会で知り合ったメンバーに会うため東京へやってきた老人は、バスを降りるときに、不穏な行動をする男と、持参した紙袋を取り違えてしまいます。おまけに待ち合わせの場所がわからず、東京駅の中をウロウロ…。
まとめ
27名(+1匹)が、個性豊かでそれぞれに際立った背景を持っています。それを、小出しにしながら読者を混乱させることなく誘導していく文章力はお見事です。スピーディーでドラマチックな展開に目が離せない、最後まで一気読み必至のエンターテイメント小説です。
<こんな人におすすめ>
28人もの人物が登場する物語を読んでみたい
複雑に絡まりあう事情と出来事が次々に展開していく物語に興味がある
恩田 陸のファン
角川書店ブックチャンネルでも紹介されています。
うおー 最後まで混乱せずに読みきれた!
こんなにシチュエーションがいくつもあるのに
混乱せずに読めるのはすごいな!!
さすが直木賞と本屋大賞をダブル受賞されている恩田陸さんね。
この作品(文庫本)は米原万里さんの解説にも注目してほしいわ。
そのすごさをわかりやすく伝えてくれているのよ。
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