角川文庫

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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』桜木 紫乃 (著)

キャバレーで雑用係をしている二十歳の章介は母が置いていった父の骨壷と共に過ごしていた。ひょんなことからマジシャン、歌手、ダンサーというメンバーたちと1か月の間、同居することに。彼らとの賑やかな日々は、章介に寂しいという感情や家族の温もりを教えてくれる。
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『おしどり長屋 おんな大工お峰 お江戸普請繁盛記』泉 ゆたか (著)

神田横大工町で采配屋の与吉の許に居候しつつ、普請の仕事をしているお峰、与吉と妻のお芳、夫を亡くして幼い花を連れて実家へ戻ってきたお綾たちと賑やかに暮らしている。ある日、青白い肌で気弱そうな男、助左衛門がやってきた。干鰯問屋の三代目だという助左衛門は江戸出店に備え、しばらく与吉が面倒を見ることに。また、お峰は大工の文太から普請の依頼を受ける。身重の女房のために暮らしやすい家にしてほしいと言うのだが…。
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『約束の森』沢木 冬吾 (著)

殺人事件で妻を亡くし警視庁公安部を退職した奥野侑也。ある日、元上司を通じ侑也に潜入捜査の依頼が入る。辺鄙な場所に建つモーターモーテルの従業員として働き、見知らぬ男女と暮らし、偽の家族を演じるというもの。侑也が現地に到着すると、そこには男女のほかに一匹の傷ついた番犬がいた。闇に潜む影の組織、そして警察の思惑。侑也は再び大切なものをまもるために、そして自分自身のために立ち向かっていく。
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『猫目荘のまかないごはん』伽古屋 圭市 (著)

二十九歳のフリーター、降矢伊緒は友人の紹介で阿佐ヶ谷の年季の入った木造二階建の下宿屋『猫目荘』で暮らすことに。近隣と比べ手の届きやすい家賃、そして大家が作る料理が朝夕二回提供されることが決め手となった。東京に来て五年になる伊緒は、婚活も就職もなかなかうまくいかない。そんな伊緒は猫目荘の個性的な自由民たちと交流し、共にごはんを食べるうち、自分自信を見つめ直し、その考え方と行動に変化が訪れる。
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『彼らは世界にはなればなれに立っている』太田 愛 (著)

ここは始まりの町。ここで起こったことを語るのは、初等科に通う13歳の少年・トゥーレ、なまけ者のマリ、鳥打ち帽の葉巻屋、窟の魔術師の四名。かれらがそれぞれの目で見た、彼らだけが知る真実は、やがて消えた人物と町が隠し持つ秘密へとつながっていく。
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『グレート・ギャツビー』フィツジェラルド (著)

中西部の名家、キャラウェイ家出身のニックは、第一次世界大戦後ニューヨークの証券会社に就職し、頭部のウエスト・エッグに家を借りて住んでいる。隣に住むギャッツビーは、豪邸で夜毎華やかなパーティーを催し賑わっている。それは、かつて思いを寄せた相手で現在は人妻となっている女性とよりを戻すためだった。そんな彼の一途な想いが彼らを悲劇の運命に巻き込んでいく。
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『あしたの華姫』畠中 恵 (著)

江戸一の賑わいと言われる両国。この両国を仕切る地回りの頭、山越の親分が病で臥せったことで、にわかに跡取り問題が持ち上がる。山越の息子だと名乗る者が現れたり、親分の一人娘のお夏の婿取りの話も上がり、両国の町を巻き込んでの大騒動に。
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『Another 2001(下) 』綾辻 行人 (著)

「呪われた三年三組」を襲う災厄は、新たな対策を講じてもその勢いは収まることなく、これまでにない規模で被害を拡大させていた。三組の「いないもの」の役を買って出た想は、三年前に同じ状況を体験した卒業生・榊原恒一や見崎鳴の助言を受けながら原因を探り、対策を講じようとするのだが…。
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『Another 2001(上)』綾辻 行人 (著)

密やかに伝えられる夜見山北中学三年三組の『呪い』。多くの犠牲者が出た1998年度の災厄から三年が経ち、今年新たに三年三組となった生徒たち。その中には三年前にこのクラスだった見崎鳴を知る少年・比良塚想の姿が。クラスで起こると伝えられる奇怪な現象に備え、例年に比べ特別な対策を講じたが、彼らに広がる不安と疑心がついに災厄を招いてしまう。
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  『Another(下)』綾辻 行人 (著)

夜見北中学三年三組で起こる不幸な死の連鎖。その連鎖を止める対策として、クラスの中で「いないもの」として扱われることになった恒一と鳴。孤独と自由が混在したその状況のなか、二人は少しずつ距離を縮めていく。第二図書室の司書・千曳の助けを得て、この現象の謎を探っていくが不幸の連鎖が止む気配はない。そんな中、学校で1本の古いカセットテープガ発見される。そこには現象にまつわる重大な真実を語る声が残されていた…。