弟の職場がブラックらしいんだよな…
心配だな。
どんな職場なの?
食事や縄張り争いで常にピリピリしているらしい。
気も抜けないから疲れているようだし(ノ_-;)ハア…
(…野良猫なのかしら?)
こちらはお客様相談室に飛ばされた
大変な状況にあるサラリーマンを
描いたお話よ。
『神様からひと言』 荻原 浩 (著) 光文社文庫
あらすじ
大手広告代理店を辞め、漬け物やインスタントラーメンなどの製造・販売を行う食品会社「珠川食品」へ再就職した佐倉涼平。
入社早々、上司との間でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と言われている「お客様相談室」へと異動、クレーム処理に奔走する。
しかし、同棲していた彼女にも逃げられてしまっていた。そんな彼の奮闘ぶりを神様は見てくれているのか!?
上司とトラブルの末にリストラ要員収容所の部署へ異動
若い頃バンド活動をしていて、若気の至りで肩にタトゥーを入れた涼平は、27歳の今でもカッとなりやすい部分が。それゆえ上司とトラブルとなってしまい、お客様相談室へ異動となります。
他部署でやらかした者、病んでいる者、暇さえあればギャンブルに行きまくる者など、場末感漂う面々です。相談室にかかってくる電話もクレームから恐喝まがいのものまで、実に様々です。
鮮やかに、したたかに対応する先輩の姿をみながら、涼平は会社のある「部分」に気づくのですが…。
まとめ
理不尽な会社での日常から、涼平は少しずつ学びとり、自分のものにしていきます。ギリギリのところで走り続ける涼平を、神様はきっと見ていたのでしょう。
「生き方」の答えは一つじゃない。そんなことを教えてくれる感動の物語です。
<こんな人におすすめ>
仕事が辛いと感じる日々を送っている
元気をもらえるような話を読みたい
荻原 浩のファン
伊藤淳史さん主演で映画化されていました。
時に牙を剥くことも必要だな!
でもあいつ気が弱いんだよなあ…。
サラリーマンの悲哀を描きつつ
どこかユーモアが漂う雰囲気で読みやすいわ。
自分を貫く姿勢には感動するわね。
「自分を貫く」か…。あいつなら苦労しながらも
子猫達とうまくやっていけるかもしれないな。
(子猫との生活ってブラックなの!?)
(それってぬこだけなのでは…?)
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