自分自身に気付いた時に、真実の目が開く

のこ
のこ

こちらは17年前の事件を

題材に描く、俳優と脚本を書く

義理の息子の物語よ。

ぬこ
ぬこ

17年前?

何が起こったんだ?

のこ
のこ

義理の息子の実の父親が

亡くなっているの。

彼はそれを脚本の題材に取り入れ、

俳優である義父が動揺するわ。

ぬこ
ぬこ

動揺している??

あやしいなあ〜。

『不条理な殺人』 パット・マガー (著), 戸田 早紀 (翻訳) 創元推理文庫

あらすじ

人気俳優マークは、義理の息子ケニーが書いた不条理劇の題名を知り、ひどく同様する。

17年前、ケニーの実父が亡くなった「事故」について当時4歳だったケニーが何かを見ていたというのか。

真実を探るべく女優の妻、サヴァンナの反対を押し切って劇への出演を決めたマークだったのだが。

ケニーの実父が亡くなった時、自殺に近いと判断されながら事故死として処理されました。その後、実父と親友だったマークはサヴァンナと結婚。

マーク、サヴァンナ、ケニーの間でこの話題はタヴーとして出さないようにしていました。

まとめ

しかしケニーは実は当時の事を何か思い出しているのではないか。そう考えたマークはケニーが書いた芝居に出演する事を決意します。

畑違いの演劇に対する戸惑いと俳優としての経験と誇り、そして真実に近づいていくにつれ緊張感が高まっていくケニーやサヴァンナとのやりとり。

自分自身に気づいた時に、真実を見るための目が開く。

そんな事を感じるミステリです。

<こんな人におすすめ>

1960年代のアメリカを舞台にしたミステリを読みたい
俳優たちの思惑が絡まりあった意表をつくミステリに興味がある
パット・マガーのファン

ぬこ
ぬこ

わあ〜 真実に近づくにつれ

高まる緊張感がすごい!!

のこ
のこ

まるで映画や舞台を見ているかの

ような、シーンがありありと浮かんでくる

ミステリーね。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


にほんブログ村


書評・レビューランキング

コインチェック