2021-05-18

イラストブックレビュー

アイデンティティや常識の壁にぶちあたり乗り越えていく中学生日記

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』のイラストブックレビューです。著者の11歳の息子が通いはじめたのは人種も貧富もごちゃまぜの「元・底辺中学校」だった。思春期まっさかりの彼らにふりかかる様々な出来事。パンクな母ちゃんと、まっすぐに問題に向き合い、しなやかに壁を超えてく姿を描くノンフィクション。
イラストブックレビュー

今の時代から戦争を「感じる」ということ

『帰郷』 浅田 次郎 (著)のイラストブックレビューです。帰るべき家を失くした帰還兵。ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工。戦地へ赴く前の出来事を語り合う海軍兵。戦争に巻き込まれた人々が語る、戦中、戦後。今の時代だからこそ読んでほしい、反戦小説集。
イラストブックレビュー

松本の魅力をたっぷりとつめこんだ日常ミステリー

『ただいまつもとの事件簿』新津きよみ(著)のイラストブックレビューです。結婚して三年になる三十三歳の真紀は、夫の転勤で長野県の松本市に転居した。イベントの中で耳にした不思議な出来事、そして友人にまつわる不可解な謎に、真紀は夫とともに挑む。