こちらは小学四年生の男の子が
自分は神様だ、と言うクラスメイトに、
町内で起きたある事件の犯人を教えてもらう
というお話よ。
自分が神様だって?
ちょっとやばい子なわけ?
無口で変わってはいる男子なのだけれど
彼が口にする言葉は事実なの。
また別の事件が起こったときに、神様に
その犯人と、犯人に対する罰をお願いするのだけど。
まあ、罪を犯せば罰は必要だよな。
でも小学四年生だろ?いったいどんな
事件起こり、どんな真相が隠されていたのかな。
『神様ゲーム』 麻耶雄嵩 (著) 講談社文庫
あらすじ
小学四年生の芳雄が住む町では、連続した猫の殺害事件が起こっていた。
芳雄は同じ町に住む同級生たちで結成していた探偵団で犯人を捜すことに。
そんな時、転入したばかりのクラスメイト・鈴木君は「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ」と言う。
これは嘘?それとも何かのゲーム?
数日後、芳雄達は探偵団の本部として使っていた空き家で死体を発見する。
芳雄は「神様」に真実を教えてほしい、と頼むのだが…。
芳雄の住む町で起こっていた、猫の殺害事件。
同級生が世話をしていた猫も被害に遭い、芳雄は探偵団の仲間たちと犯人捜しをはじめます。
転入してきた鈴木君は口数が少なくちょっと変わった男の子。
そんな鈴木君は、自分は神様であり、猫ゴロシの犯人を知っている、と芳雄に話します。
からかわれているのか、何かのゲームかと思った芳雄ですが、鈴木君がその犯人の名を口にしたので、探偵団のメンバーで罠を仕掛けることに。
そして、芳雄たちは探偵団の本部で同級生の死体を発見します。
「神様」に犯人への天誅をお願いしたところ…。
まとめ
神様は何でも知っています。人間の願いをやたら聞くのではなく、気まぐれに自発的に何かを作用させることができます。
そうして人間が得る結果というのは必ずしも望んだとおりの形とは限らないのです。
罰というのは間接的な形でも受けることがあるということを考えさせられる物語です。
<こんな人におすすめ>
神様はどんなことをするのかが気になる
探偵団の子供達が事件の真相を探る話に興味があある
麻耶雄嵩のファン
え?あれ?どゆこと?
犯人はつまり… いやでもそれって
ちょっと… って読み終わってからも
モヤモヤするじゃないか!!
神様のすることはいつも人間の
考えていることを超えてくるわよね。
ちなみにこの作品の結末をめぐっては、
ネット上でもいろいろと話題になって
いるようよ。
興味のある方は調べてみるといいかも。
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