こちらは転落死した作家が
最後に残した作品、という形で描かれた
ミステリーの上巻よ。
最後の作品かあ。
どんな話なんだ?
田舎の小さな町で家政婦が
亡くなったことから始まるの。
第二の殺人も起こり、名探偵が登場し
推理していくわ。
なるほどね。古典的な
ミステリーという雰囲気かな?
名探偵の活躍が楽しみだ。
『カササギ殺人事件 上 』
アンソニー・ホロヴィッツ (著), 山田 蘭 (翻訳) 創元推理文庫
あらすじ
1955年7月23日、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦・メアリの葬儀がしめやかに行われた。
鍵のかかった屋敷の中の階段の下に倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っ掛けて、階段の上から転落したようだが、果たしてそれは事故だったのか。
彼女の死は小さな村に波紋を起こす。そして第二の殺人。
名探偵・ピュントはこの事件の謎を解くことができるのか。
描かれたミステリ作品を読む、という入れ子形式
ある女性が名探偵・ピュントシリーズの最新作を読み始めるところから物語はスタートします。
上巻で描かれるのは名探偵ピュントが小さな村で起こった二つの死から、村人たちの抱える問題を明らかにしていき、犯人の正体を探っていくミステリーです。
家政婦の転落死と屋敷の当主の残忍な殺人事件
階段の下で死んでいるメアリが発見された数日後、今度は屋敷の当主・マグナスが首を切り落とされた状態で発見されます。
母親であるメアリと不仲だった息子のロバート、何かを隠したがっている牧師夫婦、不倫をしていたマグナスの妻。
そして診療所から消えた毒薬の瓶、メアリの葬儀に訪れた謎の人物。
散らばったピースを集め、正しく嵌め込むために名探偵ピュントが動き出します。
まとめ
ピュンとが事件の真相がわかった!と告げたところでなんと上巻は終わります。
病を抱えるピュント、閉鎖的な村で様々な問題を抱える村人たち。
「さあ、犯人を見つけてみて」と挑戦状を送られたような、わくわくしてくるミステリーです。
<こんな人におすすめ>
古典的な本格ミステリでありながらあっと驚く仕掛けのある話を読みたい
アガサ・クリスティが好き
アンソニー・ホロヴィッツのファン
な、なんでここで終わっちゃうの??
これから謎解きってところじゃん!!
楽しみは下巻へ、ってところね。
乞うご期待!
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。