宝石箱の中にしまっておきたくなるような少女時代

のこ
のこ

こちらは1972年、芦屋の

親戚の家に1年間お世話になった

少女と、その一家を描く物語よ。

ぬこ
ぬこ

昭和だねえ。当時の日本は

どんな様子だったのかな。

のこ
のこ

ミュンヘンオリンピックが

開催された年ね。この家の少女、

ミーナは体が弱いので、学校へ通うのに

コビトカバに乗っていくの。

ぬこ
ぬこ

カ、カバに乗っていくのか!?

それを飼っている家ってのが

スゴイんですけど…

『ミーナの行進』   小川 洋子 (著) 中公文庫

あらすじ

ミュンヘンオリンピックが開催された1972年、十二歳の少女、朋子は、芦屋の叔父の家で1年間世話になることになった。大きな家、広い庭、無口な叔母とローザおばあさん。そして1つ年下の少女、ミーナ。体が弱く、本をたくさん読み、博識な彼女と、一家を描く物語。

母の仕事の都合で、芦屋の家で暮らすことになった朋子は、その家の立派な様子に驚きます。歳の近いミーナとはすぐに仲良くなり、二人で未来を想像したり、秘密を共有したり。体の弱いミーナは、通学するとき、何と飼っているコビトカバの背中に乗っていくのです。その背筋がピント伸びた様子は気高く、誇らしげでもあります。

まとめ<こんな人におすすめ>

社会が激変する1970年代の少女たちのみずみずしい完成、そして宝石箱の中にしまって起きたくなるような思い出を美しい文章で綴る物語です。

<こんな人におすすめ>

1970年代前半の活気のある時代の少女たちの話を読みたい
美しくて、せつなくて、ワクワクするような話が好き
小川洋子のファン

ぬこ
ぬこ

幻想的な空気も感じるような

美しい世界だな。

のこ
のこ

少女達の友情や、豊かな家で暮らす

ちょっとした秘密や大切な思い出が

ぎゅっと詰まった物語ね。

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