こちらは「親王殿下のパティシエール」
シリーズ第五弾よ。マリーは皇帝陛下の
ためにお菓子を作ることになったの。
な、なんと皇帝陛下に!?
評価によっては永璘への影響も
あるだろうし、相当な
プレッシャーだな!!
何とか無事に献上できたのだけれど、
今度は慶貝勒府を離れることになって
しまうのよ。
何だ何だ どうなってるんだ!?
マリーは無事に帰ってこれるのかー!?
『親王殿下のパティシエール(5) 皇帝陛下とお菓子の宮殿』
篠原 悠希 (著) ハルキ文庫
あらすじ
清の第十七皇子・永璘のもと、パティシエール見習いとして働く、仏華ハーフのマリー。
食通の詩人・袁枚が長期滞在を終えて去ったあと、静かな日々を送っていた。
そこに、皇帝・乾隆帝から、西洋の建物を模した工芸菓子の献上を命じられた。
マリーは皇帝が宣教師に設計させたという円明園を写生すべく、現地へ赴いたところ、そこには思いがけぬ人々が。
マリー、親王たちに囲まれる!?
円明園を視察し、補修工事の見積もりを出すよう名を受けた永璘は、マリーに同行を促します。
皇帝がマリーの工芸菓子を見て、西洋の建物で作ったものをご覧になりたいのだとか。
正式に依頼されたことではないものの、現物を見て作れるかどうか判断すれば良い、と永璘はマリーに伝えます。
永璘とともに円明園へおもむき、その建物や住んだ人々についての説明を受け、戻ろうとすると、そこには九人の親王たちが勢ぞろい。
何でもマリーが親王家と縁があると占い師に言われたことが関係しているようで…。
宣教師や地元飴職人の力を借り、完成した工芸菓子を無事納め、皇帝にも満足いただきホッとしたのも束の間、また住み慣れた慶貝勒府を離れることに。
まとめ
清国の文化を学び、絵画や菓子・点心づくりに励むマリーに、次々と難題が降りかかります。
しかも雲の上の存在である皇帝に目通りと、かなりのプレッシャーがマリーを襲います。
自分に正直に、力強く歩んでいくマリーを応援したくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
清国皇帝の住まいや暮らしぶりに興味がある
皇帝が気にいるようなフランス菓子を作る話を読んでみたい
篠原 悠希のファン
着々と自分の足元を固めていく
マリーは大したものだな。
彼女の菓子づくりへの情熱と努力が
多くの人の手を呼ぶのかもしれないわね。
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