「この本を届けたい」という書店員の思い

のこ
のこ

こちらはある事情から

勤めていた書店を辞めた書店員が

交流のあった小さな町の本屋さんを

訪ねるお話よ。

ぬこ
ぬこ

やめちゃったのかあ。

どんな書店員だったんだ?

のこ
のこ

埋もれた名作を見つけ出す

名人で、彼が目をつけた本は

間違いなく売れたのよ。

ぬこ
ぬこ

優秀じゃないか!

なのにやめてしまうなんて

いったい何があったんだろう?

『桜風堂ものがたり(上)』

村山 早紀 (著)PHP文芸文庫

あらすじ

古い百貨店の6Fにある銀河堂書店に勤める青年、月原一整は埋もれていた名作を見つけ出す名人で、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、その仕事ぶりに一目置かれていた。

信頼できる仕事仲間たちとともに、忙しくも充実した日々を送っていた一整だが、ある日店内で万引きした少年を追いかけたことで事態は思わぬ展開に。

心に傷を負った一整は、ネットで親しくしていた桜風堂という書店の店主の老人を訪ねる。

書店員の一整に起こったある出来事とは

幼い頃に家族を亡くした一整は、本の世界に救われ、銀河堂書店で働くことに。

一整がこれぞと思い売り出した本はどれも多くの客に手に取ってもらえるため、店長も一整のことを信頼しています。

ある日、店内で万引きする少年を見つけた一整。

慌てて逃げようとした少年を追いかけますが、少年は車道へ飛び出し、車と接触。

幸い命に別状はなく、少年とその両親からも謝罪され、一整に事故の責任はない、とされたのですが。

ネット民たちからの攻撃を受けるようになり、店には苦情の電話が鳴り響きます。

店長や店員たちは一整をかばってくれますが、いたたまれなくなった一整は店を辞めます。

そして古くからネットで交流している、小さな町の書店、桜風堂を訪ねるのです。

まとめ

埋もれてしまうような良書を、多くの人々に届けたい。

そんな思いを持つ書店員たちの姿を描きます。

人付き合いが苦手な一整ですが、本を通して様々な人とつながり、その本への姿勢が多くの人を引き寄せていくのです。

桜風堂を訪ねたことで一整がどう変わっていくかが楽しみな物語。

<こんな人におすすめ>

本を愛する書店員を描いた話を読みたい
書店と人々のつながりを描いた物語に興味がある
村山 早紀のファン

ぬこ
ぬこ

こ、こんなに誠実な思いを持って

仕事をしている書店員なのに…o(T^T)o

のこ
のこ

桜風堂へ訪れたことで

彼にどのような変化が起こるのか。

下巻が楽しみね。

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