2021-12

イラストブックレビュー

芸への飽くなき炎が己自身をも焼き尽くす

行方知れずであった半次郎の息子、俊介が妻子を連れて戻ってきた。一方、半次郎の名を襲名した喜久雄は、師匠が亡くなり、芝居の世界でも良い役につくことができない状態に。しかしどうしても芝居の世界で生きたい喜久雄が取った手段により、さらに舞台へ立つことが困難となり…。
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データの力で「史上最悪の殺人鬼」を捕らえることができるのか

連続殺人犯「V」を見つけるため、特殊心理捜査班・通称「PIT」への異動を命じられた蒼井俊。車椅子の班長・水無月玲のプロファイリングと、蒼井のビッグデータ解析で事件にのぞむ。
イラストブックレビュー

ちょっとした出来事や出会いが誰かの幸せにつながっていく

川沿いの桜並木がちょうど終わるあたりで、大木に隠れるように建っている喫茶店「マーブル・カフェ」。このカフェで出される、一杯のホットココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12編の物語。
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歌舞伎の世界に生きた ヤクザの息子の数奇な運命

長崎で力を持つ立花組の組長、権五郎の息子、十四歳の喜久雄は、新年会の席で父親を殺される。上方歌舞伎役者、花井半次郎のもとで世話になりながら、半次郎の息子・俊介とともに、半次郎からの厳しい指導を受け、芸の道へと青春を捧げていく。
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なぜ私は、あの女性に心をかき乱されるのか

『彼女が私を惑わせる』こかじ さら (著)のイラストブックレビューです。専業主婦の榎本佐和子は、短大時代の知人でフードコーディネーターをしている青柳美香子から仕事の手伝いを頼まれる。これをきっかけに人気が爆発し、押しも押されぬ有名人に。その暮らしぶりが変わっていく佐和子に周囲の人間は心をざわつかせる。
イラストブックレビュー

1つの銃が2ヶ所でほぼ同時に発砲!?の謎

女子高生でミステリ作家の卵である灯里は、小説のネタを探していた。刑事である兄・大介を利用して、奇妙な事件のあった現場へ向かい、関係者に話を聞くのだが。
イラストブックレビュー

取り戻したのは夫を愛していないという記憶だった

『わたしの本の空白は』近藤 史恵 (著)のイラストブックレビューです。夫の母親と義姉と同居している三笠南は、病院のベッドで目覚めた。しかし、自分についての記憶も、これまでの生活も何ひとつ覚えていない。元の家に帰っても夫・シンヤや家族との生活に違和感はつのるばかりで…。
イラストブックレビュー

人々の願いを叶えるピエロがいる街

『ピエロがいる街』 横関 大 (著) のイラストブックレビューです。財政難に陥っている兜市の市長は、「会いに行ける市長」として市民の声を聞く。就活生の立花稜は駅前で白塗りのピエロに話しかけられる。人々の願いごとを叶える仕事をしているというピエロの助手をすることになった稜。市民を助け、市の難題に向き合うピエロの正体とは。
コラム

芸術の世界が私たちを引きつけるのはなぜなのか

私たちを惹きつけてやまない芸術の世界。そんな芸術の世界、中でも浮世絵、人形浄瑠璃、歌舞伎、長唄の世界を描いた小説をご紹介します。時を忘れるような、登場人物である彼らが命をかけてのめりこんでいった場所へと、わたしたちを誘う物語です。