こちらはガリレオシリーズ
第五弾よ。草薙刑事が容疑者の
女性に心惹かれてしまうお話なの。
ほほう あの草薙が!
後輩の内海刑事と友人である
湯川の反応が気になるな。
被害者の妻は、被害者から離婚を
告げられたわ。被害者は毒殺されたのだけれど
事件当日、妻は遠く離れた地にいたの。
つまりアリバイは完璧なんだな。
どうやって殺害に及んだのか?
そのトリックが気になるな!
『聖女の救済 』東野 圭吾 (著)文春文庫
あらすじ
IT関連の会社の社長・真柴義孝が自宅で毒殺された。
一方的に離婚を告げられていた妻・綾音に疑いの目が向けられたが、彼女には鉄壁のアリバイが。
草薙刑事が綾音に心惹かれていることを察した内海刑事は、独断で物理学者である湯川に捜査の協力を依頼するのだが…。
夫を毒殺したのは妻なのか
自宅で死亡しているのを発見された真柴義孝。
死因は毒殺でしたが、毒物混入方法は不明。
離婚を言い渡されたという妻の綾音は夫が亡くなる前日から実家の北海道に帰省していて、毒物を仕込むことは不可能です。
パッチワーク作家として有名でありながら、夫の死を悼む静かな佇まいに草薙刑事は魅かれるものを感じます。
それを察した内海刑事は、草薙には告げずに湯川のもとをたずね、離れた場所にいながら毒を仕込むトリックを解明してくれないか、と依頼します。
そして、湯川がたどりついた真実とは。
まとめ
綾音を犯人にしたくない草薙と、綾音が犯人であることを証明したい内海。
互いに若干の思い込みをはらみつつも、真相のために捜査に力を入れていきます。
完全犯罪を成し遂げようとした彼女の心の内は、読む者の胸に迫るものがあります。
そしてまた、それが草薙の心を引き寄せたのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
想像を絶するような動機とトリックのあるミステリーを読みたい
「ガリレオ」シリーズのファン
東野 圭吾のファン
こ、こんな犯罪ってある!?
いったいどんな思いで過ごして
きたんだ…( ºΔº〣)
少々思い込みが過ぎる部分も
あるけれど、刑事としては
優秀な草薙の一部分が見られる
ミステリーね。
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