真実は苦悩とともに訪れる

のこ
のこ

こちらはこちらはガリレオシリーズ第四弾よ。

湯川の大学時代の恩師の離れで火災が発生し

恩師の息子が死体となって発見されるの。

ぬこ
ぬこ

火災の煙や火傷で死亡

したのか?

のこ
のこ

刃物でひと突きされたの。

恩師は車椅子を使っていて

一人で離れに行くのは無理なのよ。

ぬこ
ぬこ

ううん。動機の関係もあるけど

犯行現場に行けない人間が

殺人を実行できるか、ってことだな。

これは難しそうだな…。

『ガリレオの苦悩』東野 圭吾 (著)文春文庫

あらすじ

帝都大学准教授・湯川の大学時代の恩師の自宅の離れで火災が発生。

離れにいた恩師の息子の死体が発見され、死因は日本刀のようなもので背中から胸にかけて一突きされたものであるという。

火災発生時、自室にいた、という恩師は車椅子を使用しているため、一人で離れに向かうことは難しいのだが…。

恩師の自宅離れで火災発生

元帝都大学助教授・友永幸正は学生たちからの人望が厚く、中でも友永が気に入った学生たちと数年に一度会食をしており、湯川もそのメンバーの一人。

脳梗塞で倒れ、車椅子生活となった友永はメンバーを招いて自宅で会食を行うことに。

娘の奈美恵の介助を受けながら食事と酒を楽しみ、友永が部屋で一休みしていたところ、離れで火災が発生します。

焼けた現場で見つかったのは、最初の妻との間にできた息子。

しばらく会ったことのなかった息子を家に置くことになった友永ですが、亡くなった内縁の妻の娘・奈美恵ともども息子の存在を快く思っていませんでした。

遅れて到着した湯川は恩師をねぎらいつつ、かつての偉業について昔話に花を咲かせます。

湯川は火災の原因や息子の殺害方法、そして犯人の動機を明らかにできるのか。

まとめ

トリックを考える犯人の頭脳と技に目を見張るものがありますが、何よりも衝撃を受けるのがその動機。

それゆえに苦悩する湯川の姿は人間味があり、天才物理学者とはまた違った魅力を見せてくれるのです。

<こんな人におすすめ>

犯人からの挑戦状を受けた天才物理学者の推理が気になる
「ガリレオ」シリーズのファン
東野 圭吾のファン

ぬこ
ぬこ

義理人情には遠いと思っていた

湯川だけど、こういう部分も

あるんだな。

のこ
のこ

トリックを見破る冴えた頭脳はそのままに、

湯川の人間としての魅力がより感じられる

ミステリーね。

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