2022-04-07

イラストブックレビュー

疎ましく、理不尽。でも愛さずにはいられない家族と故郷。

昭和が終わるころ、南河内の本家の次女・志保子に縁談が持ちあがる。本人の意思はそっちのけで世間体を気にした親戚中の思惑がぶつかり合う。志保子の姉・久美子の娘である4歳の奈々子は、そんな彼らの様子を子どもらしい目で見つめていた。