こちらは殺人を犯した作家が
妻を覆面作家に仕立てて
再デビューを狙うというお話よ。
へえ!そんなことが
可能なのか!?
逃亡中、知り合った女性の家に
匿ってもらい、自分の小説を
女性が書いたものとして発表。
これが大ヒットしたの。
ええ〜!?じゃあそいつは
作家としての才能はあったってことか!
このままバレずにいけるのか?
『指名手配作家』 藤崎翔 (著) 双葉文庫
あらすじ
文学新人賞を受賞し、デビューから四年が経った作家の大菅賢。
編集者の言葉にキレてしまい、路上で突き飛ばす。
頭を打って動かなくなった編集者を見て逃亡をはかる賢。
自殺を考えた賢だが、偶然にも自殺をしようとする女性を発見し、助ける。
この女性・直美の家に匿ってもらう賢は、直美をゴーストライターとして小説を書き、再デビューをはかる、という作戦に挑む。
警察から逃げる賢が出会った女性とは
売れた作品は、一作目が少し。
以降出した小説は鳴かず飛ばず。
そんな賢に編集者の添島は容赦ない言葉を浴びせます。
添島を振り払い突き飛ばし、賢は駅へ向かいますが、振り返れば人だかりが。
「救急車!」の声も聞こえます。
殺してしまったかもしれない、と思った賢は逃亡し、茨城へたどりつきます。
しかし数日が経過すると精神も肉体も限界を感じ、自殺しようと思い立ち、大きな川にかかった橋へやってきます。
そこには先客の女性、直美がいました。
急に湧いた下心から直美を助け、彼女の家で匿ってもらう賢。
直美をゴーストライターにして賢が原稿を書き再デビューを狙う、という作戦を立てたのですが…。
まとめ
人生の崖っぷちで出会った男女が一発大逆転なるか。
終始情けない、売れない作家然とした冴えない男・賢と、美人でキツいところもあるけれどまっすぐで深い愛情を持つ女、直美。
この二人の運命が二転三転し、バレてしまうのでは!?とヒヤヒヤする場面が何度も訪れます。
ハラハラドキドキ、笑いと涙、そして大きな愛に心満たされる物語です。
<こんな人におすすめ>
指名手配の作家が人生を逆転していく姿を描いた物語に興味がある
笑って泣けるホームコメディを読んでみたい
藤崎翔のファン
バレそうでバレない!!
コントかよ!!というやりとりが
随所に登場ꉂꉂ(˃ᗜ˂*)アハハ
笑いを散りばめながらも
作家としての矜持と家族への
愛がしっかりと描かれた
エンタメ小説ね。
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