2022-11

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『殺しへのライン』アンソニー・ホロヴィッツ (著)

作家であるわたし、アンソニー・ホロヴィッツは探偵ダニエル・ホーソーンと組んで解決した事件を小説にした『メインテーマは殺人』の刊行を三ヶ月後に控え、宣伝を兼ねて文芸フェスに二人で参加することに。どことなく不穏な空気が漂う中、文芸フェスの関係者のひとりが死体となって発見される。
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『妻の終活』坂井希久子 (著)

今年七十になる廉太郎は、四十二年連れ添った妻・杏子が末期ガンで余命一年の宣告を受ける。会社一筋で生きてきて家のことは何ひとつできない廉太郎。娘からは母を解放してやれと責められ、妻のいなくなった生活を想像し、がくぜんとする廉太郎。長年連れ添った夫婦の後悔と絆、そして愛を描く物語。
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『同姓同名』下村敦史 (著)

サッカー部で活躍する大山正紀は高校三年生。大学からスポーツ推薦の話もあり、プロサッカー選手への道を進んでいた。そんな中、六歳の少女がナイフでめった刺しにされ殺される事件が発生。日本中を騒がせた犯人の名前は大山正紀。同姓同名であるがゆえに己の人生が狂い出した十人の大山正紀は『「大山正紀」同姓同名被害者の会』で出会う。
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『アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿』榎本憲男 (著)

秋川渓谷で女装した男性の首吊り死体が発見された。趣味で映画製作に携わり、女優業もこなす刈谷杏奈はあきる野署の内藤とコンビを組み、アメリカ淵と呼ばれる場所で首を吊って死んでいた北原という男について調べはじめる。果たして北原は自殺か他殺か。殺されたとしたら一体誰に。署内でのはみ出しコンビが真実を追う。
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『毒島刑事最後の事件』中山 七里 (著)

皇居近くで二人の男性が射殺される事件が発生した。テロリストかと世間が騒ぐ中、警視庁一の毒舌と検挙率を誇る毒島は「チンケな犯人」と嘲笑。そして犯人を捉えるためにある罠を仕掛ける。出版社の爆破事件、女性を狙った硫酸攻撃。一連の事件の背後に潜む「教授」の正体とは。とらえどころのない犯人に毒島が挑む。
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『本を守ろうとする猫の話』夏川 草介 (著)

夏木林太郎は、色白で無口、少し厚めの眼鏡をかけた、ごく一般的な高校生。古書店を営む祖父との二人暮らしだったが、その祖父が亡くなり叔母に引き取られることに。ある日、店の棚の奥から声が聞こえ、見てみるとそこには一匹のトラネコが現れ林太郎に向かって「お前の力を借りたい」と言った。閉じこめられた本を救うために、林太郎の力が必要だと言うのだが…。
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『倒産続きの彼女』新川 帆立 (著)

倒産の危機に瀕する老舗アパレル会社・ゴーラム商会。この会社に一件の内部通報が入る。勤めた会社全てを倒産に導く経理部の女性社員の身辺調査を行うことになった弁護士の美馬玉子と剣持麗子。そんな中、ゴーラム商会の「首切り部屋」と呼ばれる部屋で死体が発見され…。
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『彼女たちの犯罪』横関 大 (著)

三十四歳の神野由香里は医者である智明と結婚して八年になる。義母や夫に従順な彼女はある日突然失踪し、後に海で遺体となって発見される。また、同じく三十四歳の日村繭美は交際相手が既婚者であることを知り、ショックを受ける。ワケありの女が集まると犯罪が起こる!?予測不能などんでん返し連続のミステリー。
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『屑の結晶』まさきとしか (著)

三十三歳の小野宮楠生は二人の女性を殺害した容疑で逮捕された。「誰を殺そうと俺の自由だろ」と供述し、送検時には満面の笑みでピースサインを出す。彼の弁護をすることになった四十九歳の弁護士、宮原貴子は楠生との接見で違和感を覚える。態度や言動に一貫性がなく、つかみどころのない楠生の本心とは何なのか。
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『おんなの花見 煮売屋お雅 味ばなし』宮本 紀子 (著)

下り酒問屋の大店の内儀であったお雅は、夫と離縁し、京橋南にある水谷町で煮売屋を営んでいる。お雅のもとには気難しい差配が現れたり、常連客の色恋沙汰に巻き込まれたり、なんと元の亭主が店にやってきたりと様々な出来事が起こる。江戸の人情と季節を感じる物語。