2022-10

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『椿宿の辺りに』梨木香歩 (著)

化粧品メーカー直属の研究所に勤める佐田山幸彦は肩の痛みに悩まされていた。従姉妹の海幸彦に紹介された鍼灸院で治療を受けた後、鍼灸師のふたごの妹、亀子にすすめられ、かつて曽祖父が住んだこともあるという椿宿へと向かう。
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『落花狼藉』朝井 まかて (著)

江戸時代のはじめ、吉原が誕生した。吉原の大見世である西田屋の女将・花仍は気が短くて喧嘩っ早い気性の持ち主だが、待ちのために身をつくす夫の甚右衛門には頭が上がらない。幕府からの難題、遊女の色恋沙汰、ライバルである歌舞伎の踊り子や湯女たちなどに頭を悩ませつつ、西田屋のため、吉原の町のために奔走する。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング』原田 ひ香 (著)

前住人が亡くなった事故物件に一時的に住むことで報酬を得る「ロンダリング」は街の小さな不動産屋が窓口となり、住人を選定し、物件を紹介する。彼らが依頼を受ける物件には様々な人間ドラマがあり、ロンダリングの仕事に関わっていた者たちも時の経過とともに少しずつ環境や考え方に変化が訪れる。
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『魔眼の匣の殺人』今村 昌弘 (著)

葉村譲と剣崎比留子は、かつて班目機関の研究施設があったという好見地区へとやってきた。葉村たちとは別の目的を持って、または偶然居合わせた九名の男女は、地域の奥深くに住み預言者として恐れられる老女の邸へ向かう老女の発した「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」という予言のとおり、一人、また一人と命を落とす。
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『江戸寺子屋薫風庵』篠 綾子 (著)

江戸の下屋にある「薫風庵」は、元遊女で大店の主人の妾でもあった蓮寿と、二十三歳の尼・妙春、そして十二歳の飯炊き娘の小梅の三人が住んでいる。この庵は寺子屋としても使われており、妙春が教鞭をとり、近くに住む二十人の子供たちが学んでいる。ある日、隣家の大造が寺子に盆栽を折られたと怒鳴り込んできて…。
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『獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパーク16 』石田 衣良 (著)

マコトが果物屋で仕事をしているとスマホに一本の電話が入った。テレビ曲のプロデューサーで梅原と名乗る彼は、児童虐待の動画を投稿するサイトを潰し、参加する者たちを世間の目に晒したいので、マコトにい協力してほしい、と言うのだ。マコトとタカシはサイト参加者をおびき寄せるために罠を仕掛ける。
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『ボーイズクラブの掟 』エリカ カッツ (著)

マンハッタンの五番街にある大手法律事務所、クラスコ&フィッチで働く新人弁護士のアレックス。花形部門であるM&Aに採用される。真面目で実直なアレックスだが、過重労働や組織の腐敗、不倫やセクハラなど男社会のルールに染まっていく。組織の中で女性として戦う姿を描くサスペンス。
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『夜の国のクーパー』伊坂 幸太郎 (著)

気がつくと、細く丈夫な蔓で身体を縛られ、身動きのできない状態で草叢の中に横たわっていた私の胸の上には、灰色の猫が座っていた。その猫が「ちょっと話を聞いてほおしいんだけれど」と喋ったものだから驚いた。長い話を終えたトムは私に「僕たちの国を救ってくれないか」と言ってきた。
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『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』石持浅海 (著)

長江と渚と夏美の三人は、学生時代からの宅飲み仲間。夏美と結婚した健太、二人の息子の大、そして長江と渚の娘・咲が加わり、美味い酒と肴に舌鼓を打つ。料理や酒の話で盛りあがると夏美が「そういえば…」と身の回りで起きた奇妙な謎を語り出す。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『恋ごろも お江戸縁切り帖』泉 ゆたか (著)

大火災に見舞われた江戸の町では少しずつ活気を取り戻しているかのように見えたが、春の訪れとともに疫病が流行りだした。小石川療養所のお救い所で手伝う糸と奈々。しかし、そこで医師として病人を看ていたのは隣人・イネの息子であり、彼女と縁切りをした銀太だった。