こちらは『自由研究には向かない殺人』
から始まるミステリ三部作の完結編よ。
ピップは何者かにストーカー行為を
されるのだけど、その手口が過去に起きた
連続殺人事件の手口と酷似していることに
気づくの。
ええっ ピップは連続殺人鬼に
狙われているのか?それに
あのマックスの奴ものうのうと
過ごしているんだろ?
そうなの。ピップは
マックスから誹謗中傷を
受けたとして訴えられそうに
なってしまうのよ。
なんちゅう奴だ!どこまでも
腹が立つヽ(`Д´#)ノ
そんな状況で殺人犯にも
狙われるなんて… 大丈夫かピップ!!
『卒業生には向かない真実』
ホリー・ジャクソン (著), 服部 京子 (翻訳) 創元推理文庫
あらすじ
大学の入学を控えたピップに、いくつかの不審な出来事が起こっていた。
無言電話や匿名のメール、首を切られたハトや私道に描かれた頭のない棒人間。
ストーカーによるものと思われるこれらのことを調べるうち、ピップは6年前の連続殺人事件との類似点に気付く。
自分を守るため、この事件の捜査をはじめたピップがたどりついた真実とは。
ピップを狙うストーカーの正体とは
飲み物に薬を入れ、何人もの女性をレイプしたマックスから逆にピップがマックスに対して誹謗中傷的な発言をしたとして訴える意志があると、弁護士を通じて伝えられたピップ。
怒り心頭のピップにいくつかの奇妙な出来事が。
私道に書かれた頭のない棒人間は次第にピップの部屋に近づいてきて…。
ポッドキャストで捜査の様子を配信していたピップは、自分を好ましくないと思う人間からの嫌がらせかもと考えつつ、警察に相談してみるも全く頼りになりません。
一連のストーカー行為を調べていたピップは6年前に起こった連続殺人事件で、被害者の女性に似たようなことがあったことを知ります。
事件の犯人は逮捕され服役中。
しかし自分に迫ってくるストーカーから自分自身を守るため、改めて6年前の事件の捜査を始めたピップ。
関係者に聞き取りをするうちに思わぬ形で事件の真犯人を知ることになったピップにさらなる危機が。
ピップはこの事態を乗り越えることができるのか。
まとめ
『自由研究には向かない殺人』から始める三部作の完結編。
今回はピップが連続殺人鬼のターゲットにされるという、緊張感の高まる展開です。
目の前で人が死んだり、正義とは何かという軸がぐらついたりと不安定な状態のピップを襲う犯人。
その様子に手に汗握り、ハラハラドキドキが止まりません。
しかし本当の驚きはその後にやってきます。
様々な事件、人の生命や心の動きを見、埋もれた事実を明らかにしてきたピップが選んだ『真実』とは。
その決意に大きなため息が出る衝撃のミステリーです。
<こんな人におすすめ>
事件の真相を探るうちに自分が狙われてしまう女の子を描いたサスペンスミステリを読んでみたい
『自由研究には向かない殺人』『優等生は探偵に向かない』を読んだ
ホリー・ジャクソンのファン
あああああああ
ピップ〜〜〜。゚・(>﹏<)・゚。
ピップが選んだ「真実」は
大きな決意と覚悟が必要と
なるものだったのね。
『自由研究には向かない殺人』『優等生は探偵に向かない』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。