ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『孤島の来訪者』方丈 貴恵 (著)

のこ
のこ

こちらは『時空旅行者の砂時計』に続く

〈竜泉家の一族〉三部作の二作目よ。

ADの竜泉佑樹が参加した無人島ロケで

連続殺人事件が起こるの。

ぬこ
ぬこ

うお〜。無人島かあ。

ということは参加メンバーの中に

犯人がいるってわけだな。

のこ
のこ

佑樹が推理を働かせ、新たな

被害者が出ないよう対策を

講じるのだけど…。

ぬこ
ぬこ

犯人はどんな奴なんだろう?

無事に島から帰ることは

できるんだろうか。

『孤島の来訪者』方丈 貴恵 (著)創元推理文庫

あらすじ

制作会社のAD、竜泉佑樹は無人島のロケに参加。

その目的は、参加メンバーを殺害するため。

ところが佑樹が手を下す前にターゲットは何者かによって殺されてしまう。

事件の状況を検分し、推理した佑樹が暴いた思いもよらぬ犯人とは。

無人島で起こる凄惨な殺人事件

幼馴染の菜穂子が事故で亡くなったという知らせを受け、彼女のもとへ駆けつけた佑樹は、彼女の父親からこれは事故ではないこと、彼女がある出来事を告発しようとしていたことを聞きます。

佑樹は彼女を死に追いやった人物がいるJ制作へ就職。

ADとして働き、復讐のチャンスを伺います。

そしてターゲットが参加する無人島ロケに佑樹が同行するという、またとない機会に恵まれます。

かつては人が住んでいましたが島民全員が死亡という事件以降、無人島となってしまった幽世島ロケに参加するのは佑樹を含む九名。

シンガーソングライターで幽世島出身の三雲絵千花、プロデューサーの木京、ディレクターの海野、コガプロの社長・古家、カメラマンの西城と八名川、S大教授の茂手木、バイトの信楽の面々。

念入りに計画を立て、三名を亡き者にしようと企んでいた佑樹ですが、ロケの最中にターゲットの一人の死体を発見。

胸をアイスピックのものでひと突きされたその姿は、かつて幽世島で起こった島民全員が殺害された事件と似ていました。

何者かに先を越され歯を食いしばる佑樹。

この先、自分の手で復習を続行するためには犯人を探し出し、拘束するしかない、と考えます。

疑心暗鬼になり暴言を吐いたりするメンバーをいなしつつ、佑樹はターゲットを殺した犯人についての推理を披露。

その突拍子のなさにあきれ、信じられないといった表情を浮かべていた面々ですが、第二の殺人が起き、その状況から佑樹の推理が正しいことを知ります。

彼らは犯人の手から逃れ、島から帰ることができるのか。

そして佑樹の復讐の行方は。

まとめ

「竜泉家の一族」三部作、第二弾。

かつて島民全員が殺されるという凄惨な事件が起こった幽世島で、再び似たような殺人事件が起こります。

ロケ隊メンバーへの復習を計画する佑樹が、皆を守るために尽力せねばならないというジレンマを抱えながら、過去の事件と照らし合わせ、冷静に推理を展開。

犯人は早めに明らかになりますが、それ以降の犯人との攻防がハラハラドキドキします。

シチュエーション、設定、そして予測のつかない展開に、最後までページをめくる手が止まらない、一気読み必至のミステリーです。

<こんな人におすすめ>

無人島で起こる、未知なる存在の殺人犯との攻防を描いたミステリに興味がある
〈竜泉家の一族〉三部作の一作目、『時空旅行者の砂時計』を読んだ
方丈 貴恵のファン

ぬこ
ぬこ

は、犯人が意外すぎる!!

そして犯人がわかってからのほうが

ハラハラドキドキする〜〜(;°-°;)))

のこ
のこ

ファンタジーとミステリーが

見事に融合された一冊ね。

トリックや設定などもよく

練られていて読みごたえがあるわ。

〈竜泉家の一族〉三部作の一作目、『時空旅行者の砂時計』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。

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