こちらは首相殺害事件の
犯人にされてしまった男性が
逃走する物語よ。
本人はやっていないのに?
なんでそんなことになるんだ?
印象操作された報道で
確実な証拠がないままに
警察は彼を捕まえようとするの。
うわ こわっ!!
そんな大事件の犯人にされたら
めっちゃ捜索されそうだな。
警察から逃れられるのか?
『ゴールデンスランバー』伊坂 幸太郎 (著)新潮文庫
あらすじ
宮城県出身、五十歳という若さで首相となった金田が地元仙台でのパレード中、ラジコン爆弾によって殺された。
元宅配業者の青柳雅春は自分が犯人とされていることを知り、必死に逃げる。
警察とは思えぬ暴力を振るう人間たちの目をかいくぐり、時に協力者を得ながら青柳は逃げ切れるのか。
首相殺しの犯人に仕立て上げられ…
八年ぶりに学生時代の友人、森田が電話をかけてきて「大事な話がある」と青柳に言います。
青柳は宅配会社の配達員として働いていた頃、自宅で侵入者に襲われそうになったアイドルを助け出し、一躍有名人になったことがあります。
現在はその騒ぎも落ち着き、森田に配達員時代に目にした変わった客のことなどを話します。
そして学生時代に付き合って言いた樋口晴子のこと、彼女に一方的にふられたことを思い出します。
パレードが始まり森田が運転する車の助手席で目を覚ました青柳は、彼から「おまえは狙われている」「とにかく逃げて、生きろ。」と言われ車のドアを飛び出すと警官の姿が。
パレードで何かが起こったようでいきなり発砲してきました。
簡単に発砲するなんて何かがおかしい。
パレードの騒ぎの人混みにまみれ、配達員時代のルートや隠れることができそうな場所を必死で思い出しながら逃げますが、警察に追いつかれます。
万事休すか、と思った青柳を救ってくれたのは、知人ではありませんが仙台ではちょっとした有名人。
警察との間に因縁を持つ彼に一時的に協力してもらうのですが…。
まとめ
仙台中に設置された監視カメラ、セキュリティポッドの目をかいくぐり逃走を続ける青柳。
彼とよく似た男性の映像が流れたり、彼を「疑わしい」とする情報がメディアを通じて大量に流れ、みるみるうちに犯人に仕立てあげられます。
おまけに警察は、青柳を撃ち殺せば事件は終了とばかりに容赦なく撃ってきます。
そうした情報に違和感を覚えるのはかつての恋人や同僚たち。
彼らの力を借りながら逃げ続けます。
背後に潜む大きなものから逃げ切れるのか、そのハラハラドキドキ感がたまらない、ページをめくる手が止まらない物語です。
<こんな人におすすめ>
首相暗殺の濡れ衣を着せられた一人の男が逃走する話を読んでみたい
無実の人間がどのように犯人だという印象が重ねられていくのか興味がある
伊坂 幸太郎のファン
怖い怖い!!
日本って本当にこれに近い
ことがありそうなところが
また怖い!こうして無実なのに
犯人にされた人 いるんじゃないの?
激しい追っ手に心が挫けそうになる
青柳が走り続けることができたのは
彼を信じて協力してくれる人々の
思いを感じたからなのよね。
映画は堺雅仁人さんをはじめ豪華なキャスティングでしたね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。