イラストブックレビュー

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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ほうかご探偵隊』倉知 淳 (著)

五年三組では「なくなっても誰も困らないもの」が紛失する事件が続けて起こっていた。いったい誰が、なんのために持ち去ったのか。僕、高時とクラスメイトの龍之介くん、女子学級委員の吉野、女子飼育係の成見沢の四人は、事件の謎を解明すべく、捜査と推理をかさねていく。
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『6時間後に君は死ぬ 』高野 和明 (著)

六時間後に二十五歳の誕生日を迎える美緒は、渋谷で若い男から遠慮がちに声をかけられた。ナンパかと思いきや、青年の口から出た言葉は「六時間後に君は死ぬ」というもの。他人の未来が見えるという青年・圭史とともに、美緒を殺そうとしている犯人を見つけ出そうとするのだが、時は刻一刻と迫ってくる。
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『思い出トランプ』向田邦子 (著)

明るくて細々しく動くが、かわうそのように残忍な部分を持つ妻(「かわうそ」)。大きな体、細い目の愛人の、垢抜けなく朴訥としたところが気に入っていたのだが(「だらだら坂」)。日々暮らしていく中で、狡さやうしろめたさなどを情緒豊かに描き出す13編。
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『燃えよ、あんず』藤谷 治 (著)

下北沢にある小さな書店「フィクショネス」。こだわりが強く、なかなか売上が出ない店主が知恵をしぼり、様々なイベントを実施。その結果、個性豊かな面々がこの店に集まるようになる。常連の一人、久美ちゃんは結婚したがその幸せは続かず。それから十数年後、久美ちゃんはもう一人の懐かしい常連とともに店にあらわれた。
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『歌舞伎座の怪紳士 』近藤史恵 (著)

二十七歳の岩井久澄は、会社を辞めてから実家の家事全般と姉が飼いはじめた犬の世話をして暮らしている。そんな日々の中、祖母のしのぶの観劇を代行することに。休憩時間、あるお客の不審な行動を眼見した久澄は…。
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『残穢』小野 不由美 (著)

作家である私のもとに一通の手紙が届いた。その読者はライターであり、住んでいるマンションに何かがいるような気がする、と言う。時おり、ほうきで掃くような、畳の表面をさっと払ったような音。私は聞いた覚えがある話だ、と感じライターと意見交換をしたり建物について調べはじめる。
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『放課後レシピで謎解きを
 うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密』
友井羊 (著)

高校二年生の夏希は、陸上部から調理部へ転部。何事にもまっすぐ突き進み、直球の発言をする夏希は何かと周囲とトラブルを起こす。同じクラスで調理部の結は内気な性格。部活で一緒にパンを焼いたのだが、夏希たちのパンだけが膨らまなかった。二人は原因を調べようとするが…。
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『クジラアタマの王様』伊坂幸太郎 (著)

製菓会社で働く岸は、先輩のピンチヒッターとしてお客様サポートに再び配属。人気商品に画鋲が入っていた、という1本のクレームからはじまり、様々なトラブルに巻き込まれる。多くの避難や強い悪意をぶつけられ疲弊する岸の前に、一人の議員が現れ、自体は変化していく。彼らにはある「繋がり」があった。
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『東京ロンダリング』原田ひ香 (著)

夫と離婚した内田りさ子32歳。彼女の仕事は都内の事故物件を一ヶ月ごとに転々とする、というもの。人との関わりを避け、孤独で無気力な日々を過ごしていたりさ子だが、移り住んだ先で出会う人々とのやりとりが、やがて彼女の固くこわばった心をやさしくときほぐしていく。
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『自転車泥棒』呉 明益 (著)

無口な父は自転車とともに失踪した。その自転車が、二十年もの年月を経て僕の目の前に戻ってきた。小説家でもあり、古い自転車のコレクターでもあるぼくは、この自転車の来し方に興味を持ち調べていくうちに、物語は国や時を超えて広がっていく。