ミステリー

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『スマホを落としただけなのに 連続殺人鬼の誕生』志駕 晃 (著)

小学三年生の翔太が朝目を覚ますと、天井からぶら下がる母の姿を発見。児童養護施設へと入ることになった翔太はヨシハルという少年と出会う。仲良くなりいっしょに虫を殺して喜んでいたが、その行為は次第にエスカレートし、ついにヨシハルが実行する殺人に翔太は強力することに。スマホを駆使して暴行や殺人を繰り返してきた殺人鬼はどのような少年時代を過ごし、どの瞬間に「怪人」としての人生を歩み始めたのか。
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『さよなら神様』麻耶 雄嵩 (著)

「犯人は上林護だよ」事象『神様』の鈴木太郎は俺・桑町淳にそう告げた。久遠小探偵団の俺は過去にクラスで起こったちょっとした謎を解決した『神様』である鈴木に、一週間前に起きた殺人事件の犯人が誰かを尋ねたのだ。犯人の名前のみを告げ、その動機や反抗内容を語らない神様。そこで久遠小探偵団のメンバーで再調査し、推理を展開していこうとするのだが…。
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『君の望む死に方』石持 浅海 (著)

株式会社ソル電機の社長、日向貞則は主治医から余命六か月の宣告を受けた。そこで日向は、殺害される最期を迎えようと思いつく。創業仲間であった境を殺害した過去を持つ日向はソル電機に入社してきた境の息子・梶間に自分を殺すように仕向けることにしたのだ。幹部候補の研修という名目で梶間を含む男女四人の社員を会社の研修施設へ招いた日向。しかしゲストで招いた碓氷優佳の存在が飛雄がの計画を阻む。
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『まりも日記』真梨幸子 (著)

46歳独身、去年の年収は200万以下。そんな私は動物を飼うことには慎重になっていたのだが、ある日運命の出会いを果たしてしまった。それは生後8ヶ月のブリティッシュショートヘアの雌猫。「まりも」と名付けた藍猫との満たされた生活が始まると心浮き立つ私。そしてまりももまた、激動の猫生の幕開けとなったのだった。猫に魅入られた人間側、そして猫の側、二つの視点から描かれる戦慄のネコミス。
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『六人の嘘つきな大学生』浅倉 秋成 (著)

IT企業「スピラリンクス」初の新卒総合職採用最終試験に残ったのは六人の大学生たち。最終選考のグループディスカッションに備え何度も会合を重ね互いの信頼を高め合ってきた。六人全員に内定が出る可能性もあったが、課題が変更され「六人の中から内定者にふさわしい一人を決める」と言う内容に。議論の途中、全員分の封筒が見つかり、その一通を開けてみるとそこには内定者の一人を「人殺し」と告発する文章が…。
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『私が先生を殺した』桜井 美奈 (著)

避難訓練で校庭へと集まった高校生たち。一人の生徒が「ねえ…あそこに誰かいない?」という声につられて顔をあげると屋上のフェンスの外側に彼らがよく知る人物の姿が。生徒たちの目の前で若き英語教師・奥澤は校舎の屋上から飛びおりた。彼が担任をしていたクラスの黒板には「私が先生を殺した」という文字が。章ごとに語り手が変わり、それぞれの視点から語られる出来事は驚くべき真実へとつながっていく。
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『安楽探偵』小林 泰三 (著)

街で評判の探偵事務所には、一風変わった依頼が持ち込まれる。中年男性ファンに真似され続ける恐怖に震えるアイドル(「アイドルストーカー」)、人を消す能力を持つという社員の動向を知りたいOL(「消去法」)、何者かに太る薬を盛られていると訴える女性(「ダイエット」)。事務所から一歩も出ることなく事件の真相を暴く「安楽探偵」の推理とは。
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『薔薇のなかの蛇』恩田陸 (著)

父親の招集により、ブラックローズハウスへとやってきたアーサーと弟のデイヴ。親戚や妹の友人たちまでも招待されたパーティーで、父は一族に伝わる「聖杯」を披露するらしい。近隣で起こった四肢切断遺体遺棄事件の噂が囁かれる中、屋敷の敷地内で第二の切断遺体が発見される。英国留学中のリセはパーティーに集まった人々やレミントン家一族らと交流しながら事件の謎に挑む。
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『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』歌田 年 (著)

「渡部紙鑑定事務所」は、持ち込まれた紙の種類を調べ、予算に合わせた紙類の提案を行う紙専門の個人事務所。そこへ、探偵事務所と勘違いしてやってきた女性が恋人の浮気調査の依頼をしてきた。手がかりは彼が急に作りはじめたという戦車のプラモデルの写真。ラモデル造形家・土生井と出会い、調査を進めた結果意外な真相に辿り着く。さらに妹の行方を捜してほしいという女性が持参してきたのは、妹が残していったというジオラマ。渡部は再び土生井とタッグを組み真相を探るのだが…。
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『縄紋』真梨 幸子 (著)

大手出版社を早期退職し、フリーの校正者をしている興梠のもとに、ある原稿の校正依頼が入る。「縄紋時代、女は神であり男たちは種馬、奴隷でした」そんな一文から始まる歴史ファンタジーのような物語の中には、いくつもの気になる記述が。離婚して住む場所がなくなったという動機の一場とともに物語を読みすすめ、関連する情報を調べるうちに彼らの周囲で次々と異変が起こり始める。