小説・人文

イラストブックレビュー

開かれた穴の闇から放たれたものは何なのか

『騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタファー編(上)』村上 春樹 (著) のイラストブックレビューです。肖像画のモデルとなった少女、まりえは雑木林の秘密の道を通って、山荘へやってくる。屋根裏に隠された絵と「私」の描いた絵が奇妙な呼応を見せる。
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あたたかくユーモラスに描かれた「運」のお話

『強運の持ち主』瀬尾 まいこ (著) のイラストブックレビューです。営業時代に鍛えた話術を活かし、占い師へと転身したルイーズ吉田こと吉田幸子。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。
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死神はあなたのすぐそばにいるかもしれない

『死神の精度』伊坂 幸太郎 (著)のイラストブックレビューです。死神の仕事は、対象者を1週間調査すること。その結果が「可」であれば担当部署へ報告し、八日目に対象者に何らかの形で死が訪れる。その死を見守り、任務終了。クールでちょっと奇妙な死神・千葉は様々な対象者と関わり、調査を行う。
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そのホテルにはいろんな人生の「瞬間」がつまっている

『ホテルローヤル』桜木 紫乃 (著) のイラストブックレビューです。北国の湿原を背にするラブホテル、「ホテルローヤル」。「非日常」を求める男女が訪れ、何かを得、また失い帰っていく。
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彼女がまいた奇跡で世界は光に包まれる

『まく子』西 加奈子 (著)のイラストブックレビューです。小さな温泉街に住む小学五年生の男子、慧は日々成長して行く女子たちや自分の身体に恐れを感じていた。そんな時に「コズエ」がやってきた。
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マシなほうを選ぶしかない日本の未来とは

『エージェント-巡査長 真行寺弘道』榎本 憲男 (著) のイラストブックレビューです 。令和初の総選挙では、首相の経済政策を批判する、二世議員が率いる新党が大きく議席を伸ばした。飲み屋で起こった、政治の話題から発展した客同士の騒ぎの現場に居合わせた真行寺は、知らぬうちに日本経済の裏側を覗き見るハメに…。
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国を巻き込む演技力を持つ男の運命は

『総理にされた男』中山 七里 (著)のイラストブックレビューです。総理に容姿がそっくりな売れない役者・加納は、官房長官にさらわれた。意識不明の総理の代理をつとめてほしいという依頼に、政治知識など持たない加納は困惑する。
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麦本三歩は不器用であり、幸せの達人でもある

『麦本三歩の好きなもの 第一集』 住野 よる (著) のイラストブックレビューです。図書館に勤める麦本三歩は、喋るときに噛む、よくつまづく、いろいろミスをする。担当の先輩にビシビシと叱られながらも、食べるものを想像すれば幸せな気分になれる。何も起こらない日常の、なんとなく幸せな日々を描く。
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何物でもない自分にヒリつく痛みを感じる季節を描く

『僕はかぐや姫/至高聖所』松村 栄子 (著) のイラストブックレビューです。進学校の女子高で、自らを「僕」と称する文芸部員たち。17歳の魂のゆらぎを鮮烈に描き出す。
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強烈!でもクセになる「取扱注意」な短篇集

『グローバライズ: GLOBARISE』木下 古栗 (著)のイラストブックレビューです。外国人に道案内をする僧侶、駅前の広場で演説する青年に向かって怒鳴る中年男性、回転寿司に訪れたベトナム人が店で見たものなど、緻密な描写で爆発的な瞬間を描く十二篇を収めた短編集。