新潮文庫

イラストブックレビュー

静かで熱い、恋愛物語

『レインツリーの国』有川 浩 (著)のイラストブックレビューです。忘れられない小説の感想を求めてたどり着いたブログ。そこから伸とひとみのメールのやりとりが始まった。惹かれ合うが、ぶつかり合う二人を阻むものとは何なのか。静かでありながら熱い想いが交錯する恋愛物語。
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化粧の下に隠された本当の気持ち

『おまけのこ』畠中 恵(著)のイラストブックレビューです。病弱な若だんな一太郎が、妖たちとともに江戸の事件を解決する物語。化粧問屋の一人娘、雛の嫁入りが決まった。結婚を機に厚化粧を止めようとするお雛だが、なかなかできない。そこで妖の「屏風のぞき」が彼女の奥に隠された気持ちを聞こうとするのだが…。
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いつの世も人の心はせつなく、そしてあたたかい

『ねこのばば』畠中 恵(著)のイラストブックレビューです。江戸の大店の一人息子で病弱な若だんなが、妖たちと江戸の謎を解決するシリーズ第3弾。幼馴染のお春に縁談の話が持ち込まれ、調査に出向いた若だんなが危険な目に遭うという大ピンチ!?
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傷つき、裏切られた果てに待ち受ける運命

『月の影 影の海』十二国記 上・下  小野 不由美 (著)のイラストブックレビューです。女子高生・陽子の元に見知らぬ男が跪き異世界へと連れていかれる。途中男とはぐれ、魔物と戦い、ボロボロになりながらも戦い続ける陽子がたどり着いた場所とは。
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1000年かけた恋

『ぬしさまへ』畠中 恵 (著)のイラストブックレビューです。江戸の大店の若だんな、一太郎と、彼を取り巻く妖たちが江戸で起こる事件の謎を解く物語。手代の仁吉が1000年思い続けた恋の相手とは。その切なく一途な想いに胸が締め付けられる物語です。
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ときめき要素満載のお江戸幻想奇譚

『しゃばけ』畠中 恵 (著)のイラストブックレビューです。江戸の大店の一人息子、一太郎は病弱で一年のほとんどを床に伏している状態です。体調がよく感じたある日、こっそり家を抜け出すと殺人現場を目撃。若だんなを取り巻く妖たちと事件に挑みます。
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連続通り魔と自分。違いは何なのか?

『エイジ』重松 清 (著)のイラストブックレビューです。中学二年生のエイジの同級生が、連続通り魔事件の犯人として捕まった。犯人と自分の違いは何か。一歩違えば、自分が犯人となり得たのではないか。子供でもなく大人にもなりきれない、揺れ動く14歳の気持ちを描く物語。
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芳醇な香りを放つ黄金色のバターが脳髄に染み込んでいく

『BUTTER』柚木 麻子 (著)にイラストブックレビューです。取材のために殺人犯の指示に従い、バターやハイカロリーな食事を摂り続けた週刊誌女性記者に現れた変化とは。友情、信頼、女性に対する価値観。戦い、破れ、また挑む女性たちを描く物語です。
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言葉にできない、たくさんの思い

『ポニーテール』重松清(著)のイラストブックレビューです。親の再婚により、姉妹となった二人の少女。不安や期待など、言葉にできないような心のヒダまでを、優しい目線で描く、心あたたまる物語です。
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めっちゃ腕が立つ、超怠け者の忍び

『忍びの国』和田竜(著)のイラストブックレビューです。真面目にやるのは大嫌い、お金のためなら裏切りも厭わない。クセも腕っ節も人一倍強い伊賀の忍び・無門。そんな無門が織田軍との戦いに挑む。迫力の戦闘シーンに手に汗握り、無門が人として大切なものに気づくラストには号泣する物語。