角川文庫

イラストブックレビュー

やわらかく、あたたかな目線で綴られる猫エッセイ

『今日も一日きみを見てた』角田 光代 (著)のイラストブックレビューです。サイバラ家で生まれ、生後3ヶ月でやってきたアメリカンショートヘアのトトは、粘り強く慎重派で、運動音痴。猫にはなじみがなかった著者が、猫と暮らすことで感じる喜びを瑞々しい筆致で綴る珠玉の猫エッセイ。
イラストブックレビュー

人ならざるもののままならぬ思い

『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。叔父である三島屋伊兵衛の提案で、一度に一人ずつ、百物語の聞き集めを行い、その聞き役をするように言われた姪のおちか。ある事件がもとで心を閉ざしていたおちかだが、話を聞くうちに、少しずつ心がほぐれていく。
イラストブックレビュー

山にはいろんな「モノ」が潜んでいる

『山の霊異記 霧中の幻影』安曇 潤平 (著) のイラストブックレビューです。すれ違う登山者との挨拶で返ってくる相手の反応に感じる違和感、後ろをついてくる気味の悪い女性の正体、山で出会った女性が度々のぞいていた鏡…。山で遭遇した奇妙で恐ろしい出来事を描いた短編集。
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「消したいもの」から見えてくる個人の記憶と記録

『dele』本多 孝好 (著) のイラストブックレビューです。「死後、誰にも見られたくないデータをその人に代わってデジタルデバイスから削除する」。そんな『dele LIFE』での仕事を淡々とこなす所長の圭司に対し、新入りの祐太郎は個人の記録からその記憶へと思いを馳せる。
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猫の誘拐事件を猫たちが解決!?

『黒猫王子の喫茶店 猫も歩けば誘拐される』 高橋 由太 (著) のイラストブックレビューです。小江戸川越のシックな喫茶店「珈琲くろき」。ここで働くのは猫の言葉がわかるようになってしまった副店長の胡桃と、夜になるとイケメンの姿に変わる猫たち。胡桃の評判を聞きつけて今回持ち込まれたのは、何と高級猫の誘拐事件!?
イラストブックレビュー

人と自分の業・運命を「聞く」ことで受け入れる

『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。17歳のおちかは、江戸で袋物屋を営む叔父夫婦のもとに身を寄せていた。ある事情から他人に心を開かず、生家にも戻れないおちかに、叔父の伊兵衛は客の対応をまかせることに。
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コンパスの針が指し示すのは未知への可能性

『新・魔法のコンパス』 西野 亮廣 (著) のイラストブックレビューです。目まぐるしく変化していく現代社会ではルールがひんぱんに変わり、昨日の常識は今日の非常識なんてこともザラにある。そんな中で時代が変わっても変わらない、普遍的なルールを、「現代の革命家」ことキンコン西野が伝授する。
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家族の絆の橋渡しをしてくれる猫たち

『黒猫王子の喫茶店 渡る世間は猫ばかり』 高橋 由太 (著) のイラストブックレビューです。川越のはずれにある、シックな喫茶店。店長は着物を着た美青年。この店で働くことになったのは真面目でお人好しの胡桃。彼女のもとには、猫にからんだ相談をする人や猫たちがやってきて…。
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愛しすぎては、いけない

『恋愛中毒』山本 文緒 (著) のイラストブックレビューです。離婚し、弁当屋のアルバイトをしながら暮らしていた三十二歳の水無月。タレントであり作家である創路功二郎が弁当屋を訪れた時から、止まっていた水無月の時間が再び動きだす。
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やる気のなさをキレ味鋭い文章で綴る ジワるエッセイ

『苦手図鑑』 北大路 公子 (著)のイラストブックレビューです。靴下を丸めたまま洗濯かごに入れる父親の行為は、洗濯する自分への挑戦なのか。タクシーの運転手に予言されたこの夏の鯉の行方。雪の中に落とした小銭は雪が溶けても出てこない問題…。日常に潜む「苦手」なものを、無駄に繊細な筆致で描く脱力系エッセイ。