角川文庫

イラストブックレビュー

いざ!!四畳半から(ちょっぴり)過去の旅へ

八月十二日の昼下がり、自室のクーラーのリモコンが壊れ絶望していた「私」はタイムマシンを発見。涼しさを取り戻すために後輩の明石さんや友人の小津、先輩たちとリモコンが壊れる前の昨日へ行くことを思いつく。しかし彼らを送り出したところで「私」は過去を改変してしまったら世界は消滅してしまうのでは、と考えたのだが…。
イラストブックレビュー

遺された手記、異なる証言。嘘をついているのは誰?

山梨県にある別荘のベランダから会社経営者である本村弘樹の妻・瑞香と八歳野息子・朋樹が転落死した。弘樹は無実を主張するが容疑者として拘束される。瑞香と面識のあった女性編集者へ送られた瑞香の手記、弘樹や関係者の証言は食い違い、事件は思いもよらぬ様相を見せはじめる。朋樹の弁護人である睦木怜が辿りついた真相とは。
イラストブックレビュー

恐怖の裏側に潜む 人ならざるものの声

両親と弟が亡くなり、古い町屋である実家に戻ってきた貴樹。彼が書斎として使うことにした部屋からは、隣の家に住む二十代の芸妓らしき女の様子が見えた。頼りなく哀しげな様子の彼女のことが気になる貴樹だが…(「芙蓉忌」)。情緒漂う怪談六編。
イラストブックレビュー

青春の燦きと闇が生む 証明不可能な罪

北楓高校ではひと月の間に三人もの生徒が自殺するという事態が起こっていた。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降り、命を落とした。犯人は『他人を自殺させる力』を持つらしいのだが…。
イラストブックレビュー

一線を退いたからこそ見えるもの、できることがある

巣鴨町に店を構える糸丼屋の嶋屋六代目の主、徳兵衛は還暦を迎え、隠居を決意。のんびりと優雅な暮らしをするはずが、孫の千代太が遊びにくるようになってからというもの、次から次へとやっかいごとが起こる。隠居は、すごろくで言えば人生の「あがり」と考えていた徳兵衛。果たして第二の人生に「あがり」はあるのか。
イラストブックレビュー

女たちが手を携えたとき 反撃の幕が切って落とされる

開業医の川辺は39歳。妻のカオルは公立病院の勤務医をしており、同じ病医院に勤める医師と浮気をしている。川辺は妻や浮気相手に対する嫉妬や劣等感が頂点に達すると、一人暮らしの女性の部屋に侵入。昏睡させ、レイプする行為を繰り返していた。被害者女性たちは二次被害を恐れ、口を閉ざしていたが、ネットを介して偶然つながっていく。
イラストブックレビュー

有栖川ワールドを堪能できる14の作品集

クリスティのあの名作を新解釈で描く表題作「こうして誰もいなくなった」ほか、多彩なタイポグラフィで楽しませてくれるファンタジー「線路の国のアリス」など多彩なジャンルで物語の魅力を堪能できる14の作品集。
イラストブックレビュー

父との因縁により追い込まれた窮地から抜け出せるか

『因縁』福田 和代 (著) のイラストブックレビューです。ある中古車販売店で知り合った謎の中年男性クロエから金塊強盗に誘われた二十二歳の葉山和之。金塊強盗の当日、待ち合わせの場所へやってきた葉山が見たのは、車の中で死体となっていたクロエ、そして奪ったはずの金塊が消えた空っぽの車内だった…。
イラストブックレビュー

あの漱石がホームズに!?悲哀とユーモアに満ちた物語

『吾輩はシャーロック・ホームズである』柳 広司 (著) のイラストブックレビューです。日本からの留学生、ナツメはどうやら自分のことをホームズだと思い込んでいるらしい。ワトスンは自称ホームズのナツメとともに降霊会に参加するが、そこで殺人事件が発生する。ナツメは事件の謎を解くことができるのか?
イラストブックレビュー

苦しいのに読むことをとめられないサスペンスミステリ

『代償』伊岡 瞬 (著)のイラストブックレビューです。小学校六年生の圭輔は、父と母と平凡だが幸せな家庭で育った。しかし家が火事に遭い、圭輔は助かったが両親は焼死。過酷な思春期を送った圭輔は弁護士となるが、強盗殺人の容疑で逮捕された達也から弁護の依頼が来る。裁判を弄ぶ達也は一体何を企んでいるのか。