角川文庫

イラストブックレビュー

熱さと冷めた部分のバランスが良い

『5年3組リョウタ組』石田 衣良 (著)のイラストブックレビューです。茶髪にドクロのペンダントヘッドとイマドキの若者、中道良太は小学校の教師。彼が担任するクラスでは様々な問題が起こる。児童の問題、家庭の問題、教師間でのいじめなど、独自のスタンスで良太は立ち向かう。
イラストブックレビュー

彼女が起こす風は皆を心地よく動かしていく

『さいはての彼女』原田 マハ (著)のイラストブックレビューです。沖縄へバカンスに行くはずが、なぜか北海道の女満別に来てしまった、若き女社長の涼香。そんな彼女の前に風のように現れたのは、大きなバイクに乗った「ナギ」という女性。ナギとツーリングをするうちに涼香の心が次第に変わっていく。
イラストブックレビュー

美しい自然とそこに存在するものに癒され、救われる

『消えてなくなっても』椰月 美智子 (著)のイラストブックレビューです。タウン誌の編集として働いていたあおのが訪れた治療院は、不思議な力を持つ整体師と、あけすけな物言いをする女性の居候、そして人ではないものが住んでいたのです。美しい自然が心を癒し「命」について語りかける、感涙必至の物語です。
イラストブックレビュー

何度も生まれ変わるからこそ死ぬことに価値がある

『ハリー・オーガスト 15回目の人生』クレア・ノース (著)のイラストブックレビューです。何度も生まれ変わるハリー・オーガスト。前回の人生の記憶を持って生まれ変わるハリーは、11回目の人生で自分のなすべきことを知るのです。
イラストブックレビュー

恋とはズドンと「堕ちる」もの

『ツ、イ、ラ、ク』姫野 カオルコ (著)のイラストブックレビューです。小学生時代、中学生時代の、個々の成長と感性。ぶつかり合う中で堕ちる恋。無知と情熱に溢れる時代を、ユーモアを交えながら、細やかに描く物語です。
イラストブックレビュー

ひたすら足を動かし、心を空白にしたら得るもの

『八月の六日間』北村 薫 著のイラストブックレビューです。雑誌の副編集長として日々忙殺される「わたし」は山の魅力に出会った。こわばった心と体をほぐしてくれるわたしと山の特別な八日間。
イラストブックレビュー

生き馬の目を抜く出版界で強かに戦う男を描く

『騙し絵の牙』塩田 武士 (著)のイラストブックレビューです。「人たらし」の雑誌編集長が持つもう一つの顔とは。出版界の問題を浮き彫りにし、本を作る、物語を世に出す意味を読者に問う。
イラストブックレビュー

心の奥を言語化されたような、奇妙な感覚を持つ物語

『ファイナルガール』 藤野 可織 (著)のイラストブックレビューです。歪んだ愛情と、ねじれた現実。夢の中の世界を言葉にしたような奇妙な後味を残す7つの短編集。
イラストブックレビュー

少女たちの「無敵」の裏に漂うもの悲しさ

『少女奇譚 あたしたちは無敵』 朝倉 かすみ (著)のイラストブックレビューです。彼女たちの無防備な強さは私たちに忘れてしまった何かを思い出させてくれるのです。
コラム

そいつはいつまでもあなたを追い続ける。ストーカーの恐怖を描く物語。

ストーカーの恐怖を描く物語です。