講談社文庫

イラストブックレビュー

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『スイッチ 悪意の実験』潮谷 験 (著)

私立狼谷大学の二回生である箱川小雪は、先輩の香川霞に声をかけられ、友人の三島大我、桐山玲奈とともに、あるアルバイトに参加することになった。1か月の間スイッチを持たされ、押すのも押さないのも自由。ただしそのスイッチは「ある家族が崩壊するスイッチ」で…。
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『くらのかみ』小野 不由美 (著)

小学六年生の耕助は、二年生のときに亡くなった母の親戚の家へはじめて訪れた。年の近い子供たちが本家で顔を合わせ広い座敷を探検し、蔵座敷でゲームを始めると四人で始めたはずなのに気付けば五人になっていた。さらに夜中に人魂が現れたり、読経の声が聞こえたり。これは祟りなのか。
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『朱色の化身』塩田武士 (著)

昭和三十一年、芦原温泉街で大規模な火災が発生。六十年後、ライターの大路亨は、父に頼まれ失踪した女性・辻珠緒を探すため、彼女の関係者に取材をしていた。数々の真実が明らかになるにつれ、やがて芦原出身である彼女と大火災に関わりがあることに気づく。
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『御社のチャラ男』絲山 秋子 (著)

地方都市にあるジョルジュ食品は、オイルやビネガーを取り扱う小さな会社。社長のコネで我が社へやってきた三芳部長は社内でひそかに「チャラ男」と呼ばれている。彼自身の思い、そして周囲の人々から見た彼の姿から社会が、そして自分自身が見えてくる。
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『プラスティック』井上 夢人 (著)

このフロッピイには54個のファイルが収められている。複数名の名で記されており、冒頭には出張中の夫の帰りを待つ主婦・向井洵子が体験した奇妙な出来事が書かれていた。自分自身であることを揺るがす事件に巻き込まれていく、謎が謎を呼ぶミステリー。
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『バスクル新宿』大崎 梢 (著)

遠く離れた地に住む大事な人へ会いに、話を聞きたい友人を捜しに…。様々な思いを乗せて走る夜行バスは、新宿のバスターミナルへ、または家族が待つ遠く離れた場所へと向かう。待合室で、バスの中でちょっとした出来事から言葉を交わす人々の人生が交わっていく。
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『invert 城塚翡翠倒叙集』相沢 沙呼 (著)

霊感によって視えないものを視、完全犯罪や事故のように思われた事件を解決する、城塚翡翠。その美しい容姿で容疑者から情報を引き出すこともあるが、彼女の魅力が通じない、一筋縄ではいかない容疑者たちも登場。犯人の視点で描かれる三編を収めた倒叙推理小説週。
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『スモールワールズ』一穂 ミチ (著)

夫婦、親子、姉妹、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人。七つの小さな世界で、彼らは焦りや苛立ち、苦しみや絶望を抱き、また小さな喜びや幸せを見つけていく。読む者の深い部分を震わせる、長く余韻が残る7つの物語。
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『不可逆少年』五十嵐 律人 (著)

狐の面を被った十三歳の少女が三人の成人男性を殺害し、一人の女子高生に重傷を負わせたフォックス事件は、日本中を震撼させた。家庭裁判所調査官の瀬良真昼はこのフォックス事件を扱う青葉家庭裁判所で働いている。フォックス事件を担当した前任者は辞職したという。真昼は女子高生の黒髪をハサミで切り落とすという犯罪を起こした男子高校生、佐原漠の担当になる。彼の父親はフォックス事件で殺害された成人男性の一人だった。
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『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』内田 樹 (著)

日本の子どもたちの勉強時間の減少、学力の低下が問題となって久しい。こうした問題を招いた原因は何なのか。「自己決定論」における解釈の誤り、「格差」の正体、そして「学ぶ」ことの意味とは。子どもたちの教育から現代につながっていく問題を解き明かす驚愕の教育論。