講談社文庫

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『福猫屋 お佐和のねこわずらい』三國 青葉 (著)

麦湯やおはぎを味わいながら、猫をなでたり、じゃらしで遊んでみたり。お佐和が始めた江戸の猫茶屋「福猫屋」を常連客もつき、小物類の販売も順調。そんな中、常連客の武家・権兵衛と花津という女子が、猫好きが高じて言い争いに。以来花津のことが気にかかる権兵衛だが彼女のことが何ひとつわからない。彼女が再び福猫屋に現れるのを待つ権兵衛だが。
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『まりも日記』真梨幸子 (著)

46歳独身、去年の年収は200万以下。そんな私は動物を飼うことには慎重になっていたのだが、ある日運命の出会いを果たしてしまった。それは生後8ヶ月のブリティッシュショートヘアの雌猫。「まりも」と名付けた藍猫との満たされた生活が始まると心浮き立つ私。そしてまりももまた、激動の猫生の幕開けとなったのだった。猫に魅入られた人間側、そして猫の側、二つの視点から描かれる戦慄のネコミス。
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『正欲』朝井リョウ (著)

私立小学校に合格したが不登校になってしまった息子の父親であり、検事である寺井啓喜。男性恐怖症だが、怖さを感じない男性の存在に心ときめく女子大生・神戸八重子。ある秘密を抱えなるべく人と関わらないようにしていたが、同窓会で気になっていた同級生と遭遇した契約社員・桐生夏月。多様性を主張しながら踏み込んでこようとする世間や周囲から逃れることもできず、苦しみながらも生きる道を模索していくそれぞれの姿を描く。
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『薔薇のなかの蛇』恩田陸 (著)

父親の招集により、ブラックローズハウスへとやってきたアーサーと弟のデイヴ。親戚や妹の友人たちまでも招待されたパーティーで、父は一族に伝わる「聖杯」を披露するらしい。近隣で起こった四肢切断遺体遺棄事件の噂が囁かれる中、屋敷の敷地内で第二の切断遺体が発見される。英国留学中のリセはパーティーに集まった人々やレミントン家一族らと交流しながら事件の謎に挑む。
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『今度生まれたら』内館 牧子 (著)

佐川夏江は、己の年齢を目にしてショックを受ける。同年代でもなお一線で活躍し続ける女性もいる中、自分の可能性を生かすことなく七十という取り返しのつかない年齢になってしまった。これまでの生き様を振り返りつつ、少しでも人生をやり直そうと夏江はあがく。
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『ポトスライムの舟』津村 記久子 (著)

時間を金で売っているような気がする。そう感じながら薄給の工場勤務を続ける29歳のナガセ。ある日、工場の掲示板に貼ってある、あるNGOが主催する世界一周クルージングのポスターが目についた。その参加費費用、163万円がこの工場の年間の手取りとほぼ同額であることに気づいたナガセは、その金額を貯めようと決意する。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『PK 新装版』伊坂幸太郎 (著)

人には時折、勇気を試される瞬間が訪れる。落下する幼児をすんでのところで抱きとめた議員の男。助けられた幼児はのちに悩まされていた。また、ある倉庫の地下へと連れてこられた男性は、世界のことわりについいて、またここにいる理由について説明され、驚き、ぼう然とし、絶望する…。3つの世界で試される勇気。そしてまた彼らの勇気が伝染したとき、世界はどのような結末を迎えるのか。
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『福猫屋 お佐和のねこかし』三國 青葉 (著)

お佐和がはじめた『福猫屋』ではお茶とちょっとした甘味を楽しみ、猫たちを眺めたりいっしょに遊ぶことができる。また猫を出張させてのネズミ捕りや、お佐和の作る小物や、名人の型を使って染められた手拭いなどの雑貨の売り上げも軌道に乗ってきた。そんな矢先、猫が突然姿を消す「猫さらい」の噂が江戸の町に流れる。気をつけようと心がけた矢先、福猫屋から白猫のユキの姿が見えなくなり…。
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『三匹の子豚』真梨 幸子 (著)

ネット配信ドラマ用に手がけた作品が大きな賞にノミネートされたことで、再び仕事が舞い込んできた脚本家の斉川亜樹。引き受けた朝ドラの脚本『三匹の子豚』は大ヒット。そんな亜樹に一通の封書が届く。会ったこともない叔母の扶養義務について書かれたその文書を受け取ってから亜樹の人生は次第に傾いていく。
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『玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂』泉 ゆたか (著)

谷中感応寺の境内にある動物専門の養生所「毛玉堂」。口数が少なく愛想はないいが、見立ては確かな医師の凌雲と、動物好きの妻、お美津の二人で営むこの養生所には、様々な状態の動物とその飼い主が助けを求めてやってくる。。人々と動物の愛と絆を描く五篇の時代小説集。