宮部 みゆき

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『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部 みゆき (著)

正月二日の夜、枕の下に敷いて寝ると吉夢を見られるという宝船の絵。しかし、赤ん坊を亡くしてしまった家にあった宝船の絵から弁財天の姿が消えていたという。その頃、江戸深川の富勘長屋に住む岡っ引き見習の北一が利用していた弁当屋の一家三人が殺される事件が起こる。
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『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』宮部 みゆき (著)

江戸は神田の三島屋は人を招き、いっぷう変わった百物語をしている。聞き手である富次郎は、従妹おちかがお産を控えていることもあり、しばらく百物語を休むことに。そんな富次郎のもとへとやってきた豊かそうな身なりをした老夫婦が語ったたのは、かつて村人たちを襲った「ひとでなし」という化け物の話だった。
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『魂手形 三島屋変調百物語七之続』宮部 みゆき (著)

「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」袋物屋の三島屋ではこんな風変わりな百物語をしている。嫁いでいったおちかから「聞き手」を継いだのは次男坊の富次郎。語り手からの話をのちに墨絵に描き、桐の箱に封じ込めて聞き捨てとしている。そんな富次郎のもとへ一人の老人がやってくる。富次郎も見ほれるほど粋なじいさまは、十五の頃、実家の木賃宿で起こった話をはじめた。
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『黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続』宮部 みゆき (著)

江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋が主人・伊兵衛の思いつきから始めた変わり百物語。「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」を決め事とし、身の上話や罪の告白、怪異など、語り手の話に耳を傾ける。おちかに変わり次の聞き手となった伊兵衛の次男・富次郎のもとに語られた話とは。
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人情に包まれて成長していく文庫売のお江戸捕物帖

十六歳の北一は暦本や読本を入れる厚紙製の箱、文庫を振り売りしている。千吉がなくなり、差配人のはからいで「富勘長屋」へ居を移し、文庫屋として一人立ちすることを夢見ている。江戸の町で起こるやっかい事を、千吉のおかみさんや仲間たちに助けられながら解決していく。
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ゾクリとするがせつなくもある 江戸の「ふしぎ」な物語集

『ふしぎ<霊験>時代小説傑作選』宮部 みゆき (著), 西條 奈加 (著), 泉 ゆたか (著), 廣嶋 玲子 (著), 宮本 紀子 (著), 細谷 正充 (編集) のイラストブックレビューです。江戸の「ふしぎ」を5人の女性作家が描く、アンソロジー。
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犯した罪は、どうあっても決して消すことはできない

のこ こちらはお客の奇妙な体験を 聞くという『三島屋』シリーズ 第三弾よ。 ぬこ 今回はどんな話? のこ ある人物の前でだけ 泣き止まない童子などね。 ぬこ へえ〜。そりゃいかにも なにか理...
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歪んだ価値観の本当の被害者は誰なのか

『昨日がなければ明日もない』宮部 みゆき (著)のイラストブックレビューです。「私の子供が殺されそうなの」。中1の娘とともに杉村探偵事務所を訪れた29歳のシングルマザー・朽田美姫。小学一年生の息子、竜聖が事故に遭い、入院中なのだという。表題「昨日がなければ明日もない」ほか二編を収録した、杉村探偵とちょっと困った女たちの事件簿。
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人ならざるもののままならぬ思い

『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。叔父である三島屋伊兵衛の提案で、一度に一人ずつ、百物語の聞き集めを行い、その聞き役をするように言われた姪のおちか。ある事件がもとで心を閉ざしていたおちかだが、話を聞くうちに、少しずつ心がほぐれていく。
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人と自分の業・運命を「聞く」ことで受け入れる

『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。17歳のおちかは、江戸で袋物屋を営む叔父夫婦のもとに身を寄せていた。ある事情から他人に心を開かず、生家にも戻れないおちかに、叔父の伊兵衛は客の対応をまかせることに。