新潮文庫

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幸せな気持ちが味を高める最高のスパイス

『キッチン・ブルー』遠藤彩見 (著)のイラストブックレビューです。飲み会も女子会もNG、とにかく人と食事をいっしょにとることができない「会食不全症候群」の灯。仕事で知り合った男性、蝦名から食事に誘われるが…。
イラストブックレビュー

自分自身から逃れられない悲しみを叫ぶ

『生きてるだけで、愛。』本谷 有希子 (著) のイラストブックレビューです。25歳の寧子は、津奈木の家に押しかけ、同棲し、3年になる。鬱からくる過眠により引きこもりがちになり、バイトも続かない。その寧子のもとへ、津奈木の元カノがやってきて寧子を攻めたて、自立してここを出て行け、とバイトをさせるのだが。
イラストブックレビュー

働くって、生きるって、いろんなことが絡まりあっている

『とにかくうちに帰ります 』津村 記久子 (著)のイラストブックレビューです。今ひとつパッとしないフィギュアスケート選手を応援するとき、職場のおじさんが文房具を返してくれないとき、台風で帰路の交通手段がなくなって徒歩で帰るとき。強く、切なくなるほどに家に帰りたい、と思うのだ。
イラストブックレビュー

本がつなぐ 対極の二人の絆

『本屋さんのダイアナ』柚木 麻子 (著)のイラストブックレビューです。パサパサの金髪にはしばみ色の瞳。キャバ嬢の母を持つ小学三年生の女の子。彼女は「大穴(ダイアナ)」という自分の名前が大嫌い。
イラストブックレビュー

思い、続けながら生きていくということ

『手のひらの音符』藤岡 陽子 (著)のイラストブックレビューです。デザイナーの水樹は45歳、独身。仕事が好きで頑張ってきたが、会社が服飾事業から撤退することに。恩師の見舞いのために帰省する最中、懐かしい記憶が蘇る。
イラストブックレビュー

誰が正しくて、どこにたどりつくのか。きっとあなたも騙される!!

『ホワイトラビット』 伊坂 幸太郎 (著) のイラストブックレビューです。人を誘拐する仕事をしていた兎田孝則。しかし、何と自分の愛する妻が誘拐されてしまう。交換条件は会社の金を横領した男・オリオの行方を探し出し、連れてくることなのだが…。
イラストブックレビュー

肉体から精神の隅々にまで砂に侵食された男

『砂の女』安部 公房 (著) のイラストブックレビューです。休暇を利用して砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂に埋もれていく粗末な一軒家に閉じ込められてしまう。脱出しようと試みるが、砂に、部落の人間たちにも妨害されて…。
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生まれ変わったら、何になりたい?

『なりたい』畠中 恵 (著) のイラストブックレビューです。神様たちに、来世は何になりたいか考えておくように言われた若だんな。様々な「なりたい」願いを持つ者とのやりとりで若だんなが見つけた答えとは。
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知らない大人の人とこんな話をしてみたかったんだ

『うらおもて人生録 』色川 武大 (著)のイラストブックレビューです。「麻雀放浪記」の作者でもあり、様々な修羅場をくぐってきた著者が語る生き方論とは。
イラストブックレビュー

とめどなく溢れ出る愛しい物語たち

『ぶらんこ乗り』いしい しんじ (著)のイラストブックレビューです。ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意だったわたしの弟はもういない。残されたノートには、痛いほどの真実が記されていた。