「不条理」という言葉がこの世で一番似合う女探偵

『不穏な眠り』  若竹七海 (著) 文春文庫

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あらすじ

気がついたら床に寝ていた。首筋に痛み、そして全く記憶がない…。冒頭から何者かに襲われ、イベントの目玉商品として借りていた時刻表を奪われてしまった古書店店員兼女探偵の葉村晶。時刻表には様々な事情や思惑が絡んでいて…。「逃げ出した時刻表」他四編の、タフで不運な女探偵・葉村晶が活躍するミステリー。

奪われた時刻表

背後からスタンガンを押し付けられ、気絶している間に、大事な時刻表を盗まれた葉村。貸してくれた相手に詫びを入れにいくも責められて。しかしここで引き下がる葉村ではありません。わずかな時間に集めた情報を、相手に提供していきます。

このあたりの鮮やかさは、さすがベテランと行ったところ。盗んだ相手がわかって一件落着と思いきや、時刻表はさらに別の人間に盗まれて…。

まとめ

今回も身勝手だったり、視野が独特な人間が次々と登場し、常識的な人間である葉村を追い詰めます。体力は落ちるし老化も進むけれどベテランとしての人間観察力や判断力に深みが増し、良い意味の諦めが加わり、今後も楽しみなシリーズです。

<こんな人におすすめ>

ベテランとしての風格や狡猾さを遺憾なく発揮する葉村を見てみたい
「葉村晶」シリーズのファン
若竹 七海のファン

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