『湖底のまつり』 泡坂 妻夫 (著) 創元推理文庫
あらすじ
旅先で川に流された紀子は、助けてくれた晃二に身をまかせるが、翌日彼の姿は消えていた。
地元の人に尋ねると、彼はひと月前に毒殺されたのだという。
では昨夜の男は誰だったのか。美しい描写と折り重なる謎が深い余韻を残すミステリー。
自分を救ってくれた男の謎
美しい山郷の景色から突如荒々しい姿を見せる川。その川から救ってくれた男との甘やかな情事。
そして、村で行われるまつりの様子。やがてダムのそこに沈んでしまう、この静かな村。
まとめ
丹念に寝られた構成、美しい景色、深い人物の描写が相まって、衝撃的なラストを説得力ある形で導いてくれます。
一本の映画を見ているような、重厚な空気が漂う作品。
美しいだまし絵の世界に連れていかれる、幻惑的なミステリーです。
<こんな人におすすめ>
景色や男女の情景を美しい描写で綴った文章を読みたい
あっと驚くようなミステリを読みたい
泡坂妻夫のファン
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