『ランチ酒』 原田ひ香 (著) 祥伝社
あらすじ
犬森祥子の職業は「見守り屋」。営業時間は夜から朝まで。人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずに見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は仕事を終えた後のランチ酒。旨い食事と酒が、仕事や自分の心を癒してくれる。
バツイチで、娘は夫のもとにいるため、独り身の祥子。自身の、子や元夫に感じる葛藤ややるせなさ、そして孤独は、そのまま「見守り」を依頼してきた客の背後にも漂っています。客に踏み込み過ぎず相手の心にそっと寄り添う祥子はカウンセラーの用でもあります。
まとめ
しかし、自身の気持ちを表現することを苦手とする祥子が素直に欲求を表に出す唯一のものがランチ酒。食と感情はいつだって繋がっていて、その酒は傷に沁みこむように効き、癒してくれるのです。
<こんな人におすすめ>
『見守り屋』という仕事に興味がある
おいしい食事と酒に目がない
孤独と胃袋を満たしてくれる話を読みたい
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