息つく暇もないくらいの
怒涛のサスペンスミステリーってないかな
あるわよ。
殺された妻の復讐に乗り出す男性の物語。
それは期待できそうだな!
しかも伊坂幸太郎なら間違いなし!
ベクトルの異なるプロの殺し屋たちが
次第に交わっていく構成の妙が
さすが伊坂さんね。
『グラスホッパー』 伊坂 幸太郎 (著) 角川文庫
あらすじ
元教師の鈴木は、仕事を辞め、犯罪行為をする会社で働いていた。殺された妻の復讐をするために。
ところが復讐相手が目の前で車に轢かれてしまう。「押し屋」と呼ばれる殺し屋の姿を目撃した鈴木はその後を追う。
一方、自殺へ追い込む殺し屋「鯨」、ナイフ使いの若者「蝉」も「押し屋」を追いはじめる。
鈴木と殺し屋たちが追う「押し屋」
交通事故で妻を亡くした鈴木。フロイラインという犯罪まがいの行為をする会社社長の息子・寺原が、面白半分で友人にやらせたのです。
この会社に入り、復讐の機会を伺っていた鈴木ですが、何と寺原の息子が目の前で車に轢かれます。息子を「押した男」の姿を見た鈴木は彼の後を追います。
また、依頼を受けた人間を自殺へと導く鯨、ナイフを握らせれば老若男女問わず確実に仕留める蝉。3人の男がそれぞれの思惑を持って「押し屋」を追いはじめます。
まとめ
殺し屋たちの非情な仕事ぶりと、合間にチラリと見せる人間臭さ。そして鈴木の、圧倒的な無力さ。絶妙なバランスの人間関係で、次から次へと意表をつく展開運び。最後まで予測のつかない、ノンストップのサスペンスミステリーです。
<こんな人におすすめ>
殺し屋たちが登場するサスペンスミステリーを読んでみたい
最後まで一気読みできるスピード感あふれる物語を読みたい
伊坂 幸太郎のファン
生田斗真、浅野忠信、山田涼介など豪華キャストで2015年に映画化されています。
殺し屋たちのキャラクターも独特だなあ。
バッチリ印象づけられるぞ。
騙しているのか騙されているのか?
最後まで予測のつかないエンタメミステリーよ。
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