おまじないは信じる方かしら?
この間、飼い主に手を握られて
「ゆびきりげんまん」てされたが
あれはおまじないか?
あるわね〜。猫は指はないけれど。
こちらは日常生活に浸透している
そうしたおまじないの由来や、そこから見える
日本の文化を紹介する一冊よ。
針千本飲まされたらたまらんな。
なんでそんなおまじないがあるのか
ちょっと知りたいかも。
『お咒い日和 その解説と実際』 加門 七海 (著) 角川文庫
概要
ゆびきりをする、千羽鶴を折る、九字を切る…。日常生活の中に浸透している「おまじない」の数々。
そこにはきちんとした意味があり、こめられた思いがあるのです。
多くの文献と民俗学の知識、取材から、おまじないの神秘と謎に迫る。
「おまじない」とは何かを日本古来の文化から探る
「おまじない」とは何か。それは「心のもちよう」によって変わります。悪しき心では「呪い」に、悪しき心から遠ざけたければ「お祓い」となります。
光の部分から見るか、影の部分から見るか。表裏一体でどちらも存在することを理解することが大切なのです。
また、日本では古くから言葉が霊力を持つと考えられ、「言霊」という単語で表現されました。
この言葉を用いたおまじないを私たちは使っているのだとか。その一つが「いってらっしゃい」。
「行って・いらっしゃい」という、目的地に行った後、無事に帰ってこいという引き戻しの呪言なのだとか。
まとめ
こうした「言」「結・折・切」「身」「遊」「芸」など現代においても身近なテーマから「大工」「マタギ」「海女」など古来から続く職業まで、そのおまじないの方法・由来・伝達方法を解説。
自然に畏れを感じ、言葉を大切にし、存在するあらゆるものを感じ取り、敬意を払う。そんな日本人の「根っこ」を教えてくれる一冊です。
<こんな人におすすめ>
おまじないやその由来に興味がある
日本の文化とおまじないの関係を紐解く本を読んでみたい
加門 七海のファン
「おまじない」から日本人が
あらゆるものに畏敬の念を払っていたと
いうことがわかるわね。
勉強になるな〜。
ところで俺はなんのために「ゆびきりげんまん」
したんだろうな?
(…そこ忘れたら針千本コースよね)
日本に古くからある職業や、生活とおまじない
などの関わりも見えてくる、興味深い内容よ。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。
コメント