身体が、声が作り出すものの可能性を追求する

のこ
のこ

こちらは、夫が自殺してしまった妻が

亡き夫の声と言葉で話す男と過ごすお話よ。

ぬこ
ぬこ

夫が自殺かあ。ダメージ大きいよな。

のこ
のこ

そうなの。彼女も精神状態が不安定に。

そんな時、家の中で見知らぬ男を発見するの。

ぬこ
ぬこ

それも怖いけど、亡き夫の声と言葉で

話すのも結構不気味。どうなっていくんだろう?

『ボディ・アーティスト』 ドン・デリーロ (著), 上岡 伸雄 (翻訳) ちくま文庫

あらすじ

ボディ・アーティストであるローレンの夫、レイは元妻の家で自殺した。

精神のバランスを崩す彼女の前に現れたのは亡き夫の声と言葉で話す謎の男だった。

彼と過ごすうちにローレンも次第に変化を遂げていく。

映画監督の夫、レイが自殺。当日の朝まで2人は何気ない会話をしていたはずなのに。

不安定な精神状態だったローレンは、出入りしていなかった部屋で見知らぬ男を発見すします。

まともな口もきけず、会話にもならない男。

しかしローレンの話し方を完璧にコピーします。

そしてレイの声で、夫婦が交わした言葉を再現するのです。

まとめ

謎の男と過ごした体験からローレンは自分自身を変化させていきます。

夫の死の悲しみにとことん沈み、自分が自分自身でなくなっていくことを表現するパフォーマンスは圧巻です。

身体の可能性を、夫の死によって、より深く追求していく姿に、「生」とは一体何なのだろうと考えさせられます。

<こんな人におすすめ>

夫を失った悲しみから変化していく女性を描いた話を読んでみたい
身体を変化させていくことで主人公がどうなっていくかに興味がある
ドン・デリーロのファン

ぬこ
ぬこ

なるほど。こうやって芸術に

昇華していくわけか。すごいな。

のこ
のこ

「生」と「死」を体で表現する

「ボディアーティスト」ならではの

感情の味わいとアウトプットなのかも

しれないわね。

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