のこ
こちらは耳の聞こえない少年の
保護者探しをする物語よ。
ぬこ
え 親が見当たらないの?
どうしたんだろう。
のこ
大学生の女の子が
アルバイト先の店の前に立っている
その少年を発見したの。
ぬこ
その子を置いていっちゃったのか?
それとも戻ってくるのか。
『海より深く』 矢口 敦子 (著) 集英社文庫
あらすじ
母から監視するようにしつこくかかってくる電話に嫌気がさし、母に内緒でカレー屋のアルバイトをはじめた大学4年生の真志歩。
元日もバイトをすることになり、店に行くと耳が聞こえない様子の少年が何時間も立っている。
店長たちと少年の保護者探しに乗り出したのだが。
小学生で耳が聞こえない様子の少年は、一緒にいた女性に「ここで待っていて」と店の前で言われましたが、女性は店にやってこなかったのです。
真志歩、店長の美咲、美咲の姉の麗香、姉妹の知人の尾崎は少年の保護者を見つけるために奔走します。
やがて見つかった保護者と、少年が抱える過去、そして突きつけられた未来とは。
まとめ
家族という形にとらわれるからこそ、起きてしまう悲劇があります。
一方で、家族の形を取ることで強くなる絆もあるのです。「幸せ」と「家族」の関係について考えさせられる物語です。
<こんな人におすすめ>
家族とは何か、と考えさせられる話に興味がある
家族の愛情がこじれてしまう物語を読んでみたい
矢口 敦子のファン
リンク
ぬこ
そういう形に落ち着いたか。
家族の形っていろいろあるよな。
のこ
家族の愛とはなんなのか、
考えさせられる物語ね。
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