のこ
こちらは少年少女の
消したい過去の秘密について
描いた物語よ。
ぬこ
多感な時期だよなあ。
消したい過去ってよほどのことなのか?
のこ
そうね。ある少女が消したい過去の
秘密を抱えているのだけど、
その秘密を知っている同級生がいるようなのよ。
ぬこ
そりゃあ落ち着かない状況だな。
少女はどう対応していくんだろう?
気になるな!
『君の××を消してあげるよ』 悠木 シュン (著) 双葉社
あらすじ
バトン部に所属する中学三年生の小笠原幸は、最後のコンクールを控えた時期に退部を決意。
その本当の理由は、教師にも親友にも話せない、四年前に起こった出来事だった…。
地元テレビ局の取材が入る予定もあり、部に留まるよう、顧問の教師からも説得されますが、幸の決意は固く、気持ちは変わりません。
そして、クラスメイトのクラゲこと海月慶人がカツアゲされている現場に踏み入ったことをきっかけに、クラゲと会話を交わすように。そして、クラゲはどうやら幸の過去の秘密を知っているようで…。
まとめ
少年少女の好奇心と危うげな行動、親友が恋をしていて、好きだという気持ちが理解できない苛立ち。
人に言えない過去を抱えながら中学三年生の繊細でみずみずしい感性が文面から漂ってきます。
起こってしまった過去は消せないけれど、幸せなことで上書きしていけるのは、生きているからこそ可能なのだということを教えてくれる物語です。
<こんな人におすすめ>
少女の抱えた過去の秘密を描いた物語に興味がある
部活や友情、恋を描いた青春ミステリを読みたい
悠木 シュンのファン
リンク
ぬこ
人に言えない秘密を抱える
苦しい気持ちが伝わってくるな。
のこ
過去は消さないけれど、幸せに
生きることでその過去を上書き
できるのよね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。