2021-05-21

イラストブックレビュー

多様化する時代における「わがまま」の意味

『みんなの「わがまま」入門 』 富永京子 (著)のイラストブックレビューです。デモや政治への違和感から、高速や仕事に対するモヤっとするものまで、意見を言ったり行動したりすることへの「抵抗感」を、社会学の見地から解説。身近な「わがまま」と社会をゆるやかにつなげ、みんなで社会をつくるための入門書。
イラストブックレビュー

指先から生まれる生命の輝き

『線は、僕を描く』 砥上 裕將 (著)のイラストブックレビューです。両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学一年生の青山霜介は、ふとしたきっかけで水墨画の大家・篠田湖山と出会う。湖山に気に入られ内弟子となった霜介は、湖山の孫娘・千瑛に反発され、翌年の「湖山賞」をかけて勝負する、と宣言されるのだが…。
イラストブックレビュー

圧倒的な絶望と憎しみと、わずかな希望を描く

『死神の浮力』 伊坂幸太郎 (著)のイラストブックレビューです。作家・山野辺遼は、一年前に10歳の愛娘を殺された。犯人として逮捕された本城はいったん容疑を認めたものの、のちに避妊、最終的には無罪判決を受け釈放される。山野辺は妻とともに本城への復讐を計画していたところ、そこに死神である千葉がやってきた。