こちらはシングルマザーのキャバ嬢が
代議士として活躍する物語よ。
シングルマザーでキャバ嬢が
参議院議員だって!?
そんなの聞いたこともないな!!
自分や周囲の母親達にふりかかる
現実的な問題を解決するために
奮闘するの。
なるほど。まさに国民のリアルな
声を反映するわけか。しかし
派閥だ何だある中でうまくやれるのか?
『永田町小町バトル』
西條 奈加 (著) 実業之日本社文庫
あらすじ
銀座で夜間預かり専門の託児所を運営、現役キャバ嬢、そして小学六年生の娘を育てるシングル・マザー、芹沢小町は衆議院選挙に当選。
与党のサラブレッド、小野塚遼子と何かと比較されつつ、子供にまつわる問題に取り組んでいく。
野党の異端児、小町は政党の壁、政策の壁を突破し、子供問題を前進させることができるのか。
小さな町で、家族とともに幸せにくらしていた小町は、町会議員を務めた父の後を継ぎ、議員選に立候補しようとします。
しかし、保守的な夫や、夫の両親から猛反対されます。
反対を振り切って立候補するも、結果は落選。
離婚し、娘は夫のもとへ。
町を出た小町は生活のためにキャバ嬢をはじめます。
そこへ夫と暮らしているはずの娘が、1人で小町のもとへとやってきて…。
世間から何を言われようと「お母さんはカッコイイ」と言ってくれる娘のために、再度立ち上がった小町は、自分や周囲の母親たちにふりかかる問題を解決していこうと行動に移していきます。
そして頼れる仲間たちと出会い、満を持して国会へと挑むのです。
まとめ
情熱は人一倍、そして冷静な策士ぶりも併せ持つ小町。
母親としての子への愛情や、母親たちが遭遇する困難を身をもって体験し、その対策方法を考えます。
政治のために政治をする国会の中で、母親たちを救う道を熱く訴えつつも、クレバーな戦略を立てて実行する、人としても、政治家としても魅力たっぷりな女性政治家を描く物語です。
<こんな人におすすめ>
現役キャバ嬢代議士が活躍する話に興味がある
日本の社会問題とリアルな状況をわかりやすく書いた物語を読みたい
西條 奈加のファン
今の国会にもこんな代議士が
1人くらいいてほしいもんだなあ。
人間としても政治家としても
魅力たっぷりで、応援したくなるわね。
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