こちらはオリンピック開催のせまる
東京で、テロが起こるお話よ。
そりゃリアルだな。
どんなテロが起こったんだ?
配送トラックの荷物に毒が
仕込まれていたり、トンネルの火災や
鉄道爆破などで交通が麻痺状態になるの。
大量の物資が流通している東京で
交通麻痺が起こったらどうなるのか…
予想もつかないな。
『東京ホロウアウト』 福田 和代 (著)創元推理文庫
あらすじ
コロナ禍であり、オリンピックの開催が間近に迫った東京で、配送トラックの荷物に青酸ガス入りの荷物が積まれるテロ事件が次々と起こる。
さらに鉄道爆破、高速トンネルでの火災も発生し、交通が麻痺状態に。
食料品は届かず、ゴミがあふれる東京は陸の孤島と化した。
この危機を救うために立ち上がったのは長距離トラックドライバーたちだった。
燕エクスプレスのセールスドライバーが荷物の異臭と体調不良を訴えます。
調べると、その荷物は青酸ガスが発生する仕組みになっていました。
長距離トラックドライバーの世良は、先輩であり友人であるハマさんが事件に関係していることを知り、彼を捜します。
ハマさんが出頭した後も様々なテロ事件が発生。
物流が滞ってしまった東京は、スーパーの棚から食品が消えます。
さらにゴミ処理場への道も被害に遭い、処理できないゴミが街中にあふれます。
一連のテロ事件の主犯は誰なのか。
そしてその目的は。
まとめ
網目のように広がった道路を、物流トラックたちが走り、東京の生活を支えています。
しかし、それは現場の人間たちがプライドを持って、全力でその仕事に取り組んでいるからこそ成り立っているものなのです。
私たちが手にする商品は、誰かの手から誰かの手を経由して届いているのだということを忘れてはならない、と感じる物語です。
<こんな人におすすめ>
テロにより陸の孤島となった東京を描いた話に興味がある
東京の物流の仕組みを描いた話を読んでみたい
福田 和代のファン
うお〜 なんとも緊迫した
ストーリー展開!!
最後まで目が離せないぜ!!
私たちが何気なく送る普段の
生活には、多くの人の手が
かかっているということを
改めて気付かせてくれる物語ね。
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