こちらは推理作家と霊媒師が
コンビを組んで事件を解決
していくミステリよ。
霊媒師?霊の言葉を聞いて
事件を解決したとしても
警察にはどうやって説明するんだ?
その論理的部分を推理作家が
補うのよ。でも霊媒師が
連続殺人鬼にターゲットとして
狙われてしまうの。
なんと!二人で協力して
その魔の手から逃れることが
できるんだろうか!?
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』
相沢沙呼 (著) 講談社文庫
あらすじ
推理作家・香月史郎はその犯罪者プロファイリング能力の高さから、時折警察の捜査協力も行なっている。
あるきっかけから、碧色の瞳と漆黒の髪を持つ美しい霊媒・城塚翡翠と知り合う。
心霊的な現象から翡翠が犯人を特定し、香月はそこに理論を加え整合性を高めていく。
そして彼らが最後に立ち向かったのは証拠を一切残さない連続殺人鬼。
そも正体を暴き、かつ捕らえることができるのか。
霊媒師と推理作家のコンビが事件の謎に挑む
霊媒師・城塚翡翠はミステリアスな容貌と、少々浮世離れした天然な部分もあある美女です。
霊の訴えを聞くことで犯人は明らかになりますが、それだけでは警察に捕まえてもらうわけにはいきません。
そこで作家の香月が具体的な証拠を揃え、推理を組み立て、整えていきます。
自身の能力や役に立つものではない、とコンプレックスを抱えていた翡翠ですが、香月が彼女を信じ、励ましてくれることで、次第に自信のようなものもついていき、二人の間にもあたたかな空気が流れます。
いくつかの事件を解決した二人ですが、翡翠が抱えていた不安が的中し、彼女は連続殺人鬼の手の中へ…。
まとめ
心霊現象を論理的に証明する、という難しい役どころを、推理作家の香月がこなします。
こちらが推理の前編、そして終盤に後編があります。
そこには読み進めるほどに大きな衝撃があります。
予想外の角度から気持ちよくだまされる、構成も仕掛けも見事なミステリです。
<こんな人におすすめ>
心霊と論理を組み合わせた推理小説に興味がある
特殊能力を持つ人物が活躍するミステリを読んでみたい
相沢沙呼のファン
翡翠ちゃん…((((;゚д゚))))アワワワワ
読み終わったらもう一度
最初から読み返したくなるような
ミステリね。
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