こちらは名探偵ガリレオシリーズの
第二弾よ。予知夢が絡んで発生した
ストーカー事件を科学的に解明するの。
予知夢??そんなの偶然じゃ
ないの?科学的証明なんて
できるのかなあ。
被害者の女子高生と結ばれる
運命にあったのだと犯人は主張するわ。
理由は小学生の頃から見ていた夢に
登場する女性と同じ名前だから、というもの。
『出会う前からあなたの夢を見ていた』
って歌の歌詞じゃないんだから!!
しかしなんでそんなことが起こるのか。
不思議すぎる…。
『予知夢』東野 圭吾 (著) 文春文庫
あらすじ
16歳の女子高生が眠る部屋に、深夜男が侵入した。
危険を察知した母親が、夫の所有する猟銃を持ち出し発砲。
取り押さえられた男は、彼女と自分は結ばれる運命にあるのだと主張。
その根拠は、17年前に夢に見た名前の女性と同じだったというもの。
それは偶然なのか、それとも妄想か。
天才物理学者・湯川がその不可解な謎に挑む。
予知夢で彼女を結ばれる運命を見た!?
小学四年生の頃の作文でモリサキレミ、という名の女の子と結婚する夢を見たという、犯人の坂木。
彼は、同名の女性から「招待状」を受け取り、その内容のとおり、彼女の部屋の窓から侵入したのだ、と主張します。
被害者である女子高生の礼美は、坂木にも、手紙にも心当たりがありません。
猟銃を発砲した母親も坂木と面識がなく、思い当たるフシがない、と言います。
坂木が子供の頃見た夢は「予知夢」だったのでしょうか?
草薙刑事は、物理学者の湯川に相談するのですが…。
まとめ
子供の頃の記憶のかけらが、思いがけない形でのちに姿を見せる場合があります。
時の経過とともに、見えづらくなってしまったつながりを見つけ出す、湯川の推理力はさすがです。
予知夢や霊的に起こる現象は、何者かが見せたくないものに目を向けさせないように手を加えた結果のものなのかもしれません。
ミステリとオカルトを絶妙にミックスし、そして人間の愚かさと切なさも味わえる連作短編集です。
<こんな人におすすめ>
予知夢が絡んだミステリーに興味がある
『探偵ガリレオ』シリーズのファン
東野 圭吾のファン
なるほどね〜。
よくこれだけのことを考えられるもんだ。
毎回説得力がすごいなあ。
予知夢や霊的に起こる現象も
視点を変えて詳細に見極めることで
解明できるものなのかもしれないわね。
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