こちらは忍者の末裔と言われる
一族が消えてしまい、たった一人
残された女子高生が、彼らを探し
救い出すために奔走する物語よ。
ほほう。忍びの一族か!
やっぱいろいろ忍術を
使ったりするわけ?
彼らにはある身体的特徴が
あって、その能力を活かして
これまで様々な活動を行なって
きたらしいの。
そんな能力を持つ彼らが
どうしてまた消えてしまったのかな?
どんな事情があったんだろう。
気になるぜ!!
『梟の一族』 福田 和代 (著)集英社文庫
あらすじ
滋賀県の山奥にひっそりと暮らす梟の一族。
彼らは常人離れした身体能力に加え、眠らないという特徴を持っていた。
彼らはその能力を隠して生きてきたが、ある夜、集落が何者かに襲撃され、住民たちが消えてしまう。
たった一人残された十六歳の史奈は、己のルーツを探り、一族の生存を信じて戦い続ける。
襲撃者の正体と目的、そして一族の明かされなかった歴史とは。
一族の行方を追う史奈を待ち受けるものとは
異変を感じた祖母から逃げるように言われ、家を出て鍾乳洞に避難した史奈。
里に戻ると集落全ての家が焼け落ち、人々の姿は見えませんでした。
ぼうぜんとする史奈に子をかけたのは、史奈が幼い頃に集落から出て行った長栖容子と、その兄の諒一でした。
史奈のおばあさんから、史奈を助けるように頼まれたという二人と行動することにした史奈ですが、違和感を覚え、二人から逃げます。
一族のネットワークを介し、本物の容子と諒一に会うことができた史奈は、彼らとともに一族の無事を信じ、その行方を探します。
その過程で一族の問題点が明らかに。
加えて意外な人物と顔を合わせることになります。
まとめ
忍の一族である彼らの超人的能力とその問題点を科学的に解析。
彼らの体力、スタミナ、跳躍、スピード感は惚れぼれするほど。
己を鍛錬し、ひけらかすことなくその能力を効果的に使う史奈と一族のメンバーのカッコ良さにしびれます。
忍一族が歴史に関わってきたロマン、一族や一族でない者との友情や愛情。
どこを取ってもおもしろい、夢中にさせてくれるサイエンスエンターテイメントです。
<こんな人におすすめ>
超人的能力を持つ忍一族を描いた物語に興味がある
常人にはあり得ない睡眠や運動能力を科学的に分析する小説を読んでみたい
福田 和代のファン
うおぉぉぉ〜〜〜〜
史奈 かっこいい〜〜〜〜
ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪
一族の能力もさることながら
それを振りかざすことなく
己の力を鍛え、適切に生かすことを
考える、クールな部分も魅力よね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。